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「自分の国へ帰れ!」銃規制の問題で共和党議員がイギリス人記者にブチ切れ

「自分の国へ帰れ!」銃規制の問題で共和党議員がイギリス人記者にブチ切れ
Twitter/Channel 4 News

アメリカで共和党の議員が、イギリス人記者に対して差別主義者が使うような言葉を浴びせた。

 

記者が銃規制反対の理由を問いただす

 

その共和党議員とは、トランプ支持者で、ジョージア州選出のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員だ。

 

彼女は銃乱射事件が相次ぐ中でも、あらゆる種類の銃規制を拒否しており、先日保守的な共和党員のグループと共に、記者会見を行い、「憲法修正第2条(銃を持つ権利)を守る」ことが自分たちの党の仕事だと述べたという。

 

英メディア「チャンネル4」のワシントン特派員であるシボーン・ケネディさんは、記者会見でアメリカの銃規制についてテイラー・グリーン議員に質問。なぜ上院で審議されている銃規制に反対なのか、と問いただし、両者の間で議論になった。

 

記者か反論したところ…

 

審議されていた法案は、21歳未満の銃購入時の身元調査拡大など、銃器へのアクセスを厳しくするという内容だ。

 

ケネディさんは、この銃規制のどこが悪いのか、「この法案は、あなたたちの銃を奪うものではないのに、なぜあなたたちを怯えさせているのか、教えてほしい」と尋ねた。

 

テイラー・グリーン議員は「恐らくそれは、あなたがイギリス(大西洋を越えた)出身だからだと思います。私たちはアメリカ人です。それが2つの国で最も大きな違いです」と語り、「銃があるから町が安全だ」との主張を繰り返した。

 

するとケネディさんは「イギリスに銃がないのは事実ですが、銃乱射事件もありません。子供たちも怖がらずに学校に行っています」と述べた。

 

その後、テイラー・グリーン議員は一旦、マイクの後ろに下がったが、すぐに「あなたの国には(ナイフによる)集団刺殺事件があるじゃないですか、レディ。いろんな種類の殺人があって、それを取り締まる法律があるでしょ」と反論したという。

 

これに対し、ケネディさんが「ここ(アメリカ)のような割合では起きていない」と言い返すと、テイラー・グリーン議員は怒り、「なら自分の国へ帰ればいい。そして銃がないことを心配すればいい」と述べたという。

 

「自分の国へ帰れ」というのは、差別主義者が黒人やアジア人に対して使う、常套文句となっている。(無論、この場で差別的な意味があったかどうかは不明だが)

 

議員はツイッターにも動画を投稿

 

さらにテイラー・グリーン議員は、その後自らのツイッターアカウントに、この時の動画を投稿。「イギリスのマスコミが、神から与えられた米国の銃の権利について議論したがっている。私の答えは『自分の国に帰れ』です」とツイートした。

 

 

一方、ケネディさんも、ツイッターで「提案されている銃規制法案は彼女の銃を取り上げるためのものではない」と説明。にもかかわらず、なぜテイラー・グリーン議員らが、法案に反対しているのか、疑問を呈した。

 

また「イギリスでのナイフ犯罪は、ここでの銃犯罪と比較できるものでもない。イギリスには集団刺殺事件はない。イギリスでは子供たちが学校に行くのを怖がっているのでしょうか?」と投稿したという。

 

結局、銃へのアクセスを厳しくする法案は23日、上院において65対33の賛成多数で可決した。これは銃規制に関する連邦法案として、数十年来の重要な動きとされている。(了)

 

出典元:METRO:Channel 4 journalist told ‘go back to your country’ by Republican politician(6/23)

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