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先日、月に到達したアメリカの着陸船「オデュッセウス」が、横向きに倒れている可能性が指摘されている。

上部が岩にもたれている可能性

民間企業「インテュイティブ・マシーンズ」社が開発した月着陸船「オデュッセウス」は、2月22日に月面に到達した。

当時は、どのような状態で着陸したのかは、明らかになっていなかったが、同社の共同創設者兼最高経営責任者（CEO）のスティーブ・アルテマス氏は2月23日、「オデュッセウス」が横向きに倒れている可能性を指摘した。

アルテマス氏によれば、まだ何が起きたのか完全には明らかではないものの、データでは「オデュッセウス」が月面に着陸した瞬間に横への動きが示されたため、倒れた可能性があるという。

そして「オデュッセウス」の「頭（上部）」の部分が、岩にもたれている状態とも考えられるそうだ。

Odysseus, @Int_Machines’ uncrewed Moon lander, is targeted to touch down at the lunar South Pole at 5:30pm ET (2230 UTC) Feb. 22. Watch live with us as this Moon delivery brings science instruments to study the region. https://t.co/7U0WfJG56b pic.twitter.com/9JXBdD4y6K

— NASA (@NASA) February 22, 2024

太陽電池は稼働し、充電中

ただし、「オデュッセウス」の無線アンテナは地球に向けられ、交信ができており、また太陽電池はバッテリー・システムを充電するためにエネルギーを収集し続けているという。

このため現在、コントローラーによって「オデュッセウス」からの写真を取得しようと試みられているそうだ。

横向きに倒れた理由についても、明らかになっていないが、着陸の際に「オデュッセウス」の足が何かに引っ掛かったか、または足が損傷した可能性も指摘されている。

また着陸船に積まれていたNASAの機器などは、倒れた「オデュッセウス」の「上の面」に搭載されているため、何らかの作業ができる可能性もあるという。

「オデュッセウス」は月の南極付近、目標地点から2kmまたは3km以内に着陸したとみられ、NASAの衛星「月偵察オービター」が今週末、この着陸船を捜索し、所在を確認する予定となっている。（了）

出典元：BBC：Intuitive Machines: Odysseus Moon lander ‘tipped over on touchdown’(2/24)