UAEの探査機が火星の姿をとらえ、初めて地球へ画像を送信
アラブ首相国連邦の探査機が、火星を回る軌道上に到達し、今回初めて画像を地球へ送信した。
火星の画像を初めて送信
アラブ首長国連邦宇宙機関は2月14日、探査機「ホープ」から送られてきた火星の画像を公開した。
ツイッターにおいて、アブダビの皇太子であるムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン氏は次のように述べている。
「探査機ホープからの最初の火星の画像送信は、私たちの歴史における決定的瞬間であり、UAEが宇宙探査を行う先進国に加わったことを記念するものである。私たちは、このミッションで人類にメリットをもたらす、火星の新しい発見が見つかることを願っています」
إرسال أول صورة للمريخ بعدسة “مسبار الأمل “.. بشرى خير، وفرحة جديدة.. ولحظة فارقة في تاريخنا، تدشن انضمام الإمارات إلى نخبة دول العالم المتقدمة في استكشاف الفضاء.. إن شاء الله تسهم هذه المهمة في فتح آفاق جديدة في عملية اكتشاف الكوكب الأحمر تعود بالخير على البشرية والعلم والمستقبل. pic.twitter.com/Gr24bgel0q
— محمد بن زايد (@MohamedBinZayed) February 14, 2021
今後は火星の大気をなどを調査
アラブ首長国連邦の火星探査機「ホープ」は2月9日に火星の周回軌道上に到達。もちろん、このことは他のアラブの諸国の間でも、初めての偉業となる。
ただし専門家によれば、火星の軌道に到達できる可能性は50%しかなかったという。
実は「ホープ」は昨年7月、日本のH2Aロケット42号機に搭載されて、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、7カ月かけて火星に到達。
今後は火星の時間で、丸1年(地球時間で2年)周回軌道を移動し、大気の状況などを研究するという。今回の写真は、火星の上空2万5000kmから撮影されたものとなる。
中国やNASAの探査ローバーも着陸予定
実は今月、火星に到達したのは、「ホープ」だけではない。
2月10日には中国の探査機「天問1号」も火星の周回軌道に到達し、最初の画像を地球へ送信した。今後は火星への軟着陸と、表面の探査を目指している。
またアメリカ・NASAの新型火星探査ローバー「パーサヴィアランス」も、2月18日には火星の表面に着陸する予定だという。(了)
出典元:Business Insider:The United Arab Emirates has released its first Mars photo, taken by the Hope Probe. It comes as NASA’s rover approaches its descent on the red planet.(2/14)
出典元:CNN:UAE’s Hope Probe Mars mission sends back its first picture of red planet(2/14)