Googleの検索エンジンに代わる新たな仕組み、生成型AIが変えつつある
多くの人は「Google」の検索エンジンが悪化していると考えているが、現在は生成型AIチャットボットの台頭により、情報を検索するための新しい方法が提供され始めているという。
ドイツの研究でも「検索の品質が低下」
長年にわたる優位性から、「Google検索」には検索エンジンの最適化技術によって、スポンサーリンクやスパムリンク、ジャンクコンテンツが大量に流入してきている。
ドイツの研究者による最近の研究では、「Google」や「Bing」、「DuckDuckGo」の品質が、実際に低下していることが示唆されているという。
そして現在、生成AIを活用したチャットボットが登場し、検索の仕組みを大きく変えようとしているそうだ。
多くのAIチャットボットが作られる
AIチャットボットとは、キーワードではなく、会話形式で質問すると答えてくれるもので、利用者は「最も成功した女性ミュージシャンは、テイラー・スウィフトですか?」や「この夏、ヨーロッパで旅行するのに、良い場所はどこですか?」などと尋ねる必要がある。
そして現在、多くのAIチャットボットが作られ、人々に利用されているという。
例えば「Google」は、「Gemini(以前はBard)」と呼ばれるAIチャットボットを発表しており、アプリもアメリカでリリースされている。また今月から、日本語や韓国語バージョンも加わった。
また「Microsoft」の「Bing検索エンジン」も、OpenAI社の「ChatGPT」のテクノロジーを活用した生成AI検索を約1年間提供。現在は「Copilot」と呼ばれ、検索ウィンドウの下にあるボタンを押し、質問を入力すると、答えを返してくれるようになっている。
他にも、無料で利用できる対話型AI検索エンジンとして「Perplexity」や「HuggingChat」「You.com」「Komo」「Andi」「Phind」「Exa」「AskAI」などがあるという。
このようなチャットボットは、Google の検索結果とは異なり、スポンサーリンクなどを表示せず、時には有用なリンクをつけるそうだ。
まだ正確性に問題
ただし、AIチャットボットの正確性については、まだ問題があり、「Gemini」なども「不正確な情報が表示される可能性がある」と注意を促しているそうだ。
これらのAIシステムは、Webから選別された膨大な情報プールをスキャンし、アルゴリズムを使用して、一貫した答えを導き出しているという。(了)
出典元:ABC News:Ready to go beyond Google? Here’s how to use new generative AI search sites(2/17)