Facebook/Francesca Caroti

今月中旬、イタリア·フィレンツェにあるバッカスの像を相手に、若い女性がキスしたり、股や尻を擦り付けるなどの行為を行った。警察当局は、現場の写真から彼女の身元を特定しようとしている。

「性行為を真似た」

女性が行為に及んでいる写真は、フィレンツェの住人が撮影し、フェイスブックグループに投稿したもの。それが拡散された後、イタリア文化相をはじめ政府の関係者が、次々と遺憾の意を表明したと報じられている。

フィレンツェ市長は、この女性が「性行為を真似た」とはっきり言っているそうだ。また、市の発表によると、女性の身元はまだ不明だが、「おそらく酩酊状態にあった」とのこと。

バッカスは、好色なことで知られる酒と豊穣の神（日本ではバッコスとも表記される）。問題の女性が絡んだバッカス像は複製されたもので、ポンテ·ヴェッキオ橋近くの路上にある。オリジナルは16世紀（後期ルネサンス）の彫刻家·ジャンボローニャの作で、現在は同市のバルジェロ美術館が所蔵している。

傍若無人な観光客への非難

現地の警察は今回の事についてこうコメントしている。

「観光客は大歓迎だが、我々の記念物や遺物に対して敬意を払わなければいけない。それはオリジナルの像であっても複製であっても同じだ」

フィレンツェ市の前評議員であるMarco Passeri氏は「フィレンツェは、この類の観光客を本当に必要としているのか？」と話す。住民の中には、この女性は「刑務所に入るべきだ」と言って非難する人もいる。

その一方、彼女を擁護する声もあるようだ。イタリア前文化相は彼女の行為を、「愛の感情が高揚したもの」と言っているそう。また、イタリアの美術評論家であり政治家でもあるVittorio Sgarbi氏は、「一人の酔っ払い女性が重要な行為に及んだが、それはエロティックなものではない。人間男性が（酒と生殖の神に）勝てるはずがない」とXに書き込んだ。（了）

出典元：CNN:Italian officials slam tourist who ‘mimicked sex acts’ on a statue of Bacchus in Florence(7/17)
出典元：MailOnline:Outrage in Florence after ‘insulting’ female tourist simulates sex with treasured statue of Bacchus as officials demand harsh crackdown on disrespectful holidaymakers(7/17)

出典元：The Telegraph:Tourist who simulated sex with god of fertility statue defended for ‘amorous exaltation’(7/17)