スペインで住宅対策を求め、各地で抗議デモ、全国的なストライキを求める

スペインでは、住宅問題が深刻化し、各地で抗議デモが起きた。
政府が提出した法案を野党が否決
先日、スペインのマドリードで、87歳の女性が長年住み続けてきたマンションから強制退去させられ、住宅問題に焦点が当てられてきた。
この件では、マンションを買収した投資会社が家賃を上げ、高齢女性が支払えなくなったとして強制退去させられ、抗議デモが起きた。
スペインのサンチェス政権は、このような家賃高騰の問題を受け、国民の怒りを鎮めるために新たな法案を提出。しかし10月2日に、その法案は野党に否決された。
この動きを受け10月3日には、数万人がマドリードをはじめとするスペイン各地の街頭に繰り出し、深刻化する住宅危機への対策を求める声を強めた。
Tens of thousands of people rallied across Spain, including Madrid and about 50 other cities, demanding affordable housing measures and reforms a day after parliament rejected an emergency relief package for tenants.
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— Al Jazeera English (@AJEnglish) October 3, 2026
主催者側によれば50万人が参加
サンチェス首相率いる社会党主導の連立政権は、2030年までの立ち退き禁止や、一時的な賃貸や部屋貸しの規制、住宅へのアクセス改善を目的とした様々な措置を含む、2つの法案を議会に提出した。
しかし保守派の国民党、極右政党の「Vox」、カタルーニャ独立派政党の「Junts」は、法案に反対票を投じた。
その翌日、3日にはスペイン国内50都市で、抗議デモが行われた。
デモはおおむね平和的に行われたが、南東部の都市バレンシアでは、デモ隊と警察が衝突。警察はデモ隊を解散させるために、ゴム弾と催涙ガスを発射したという。
警察側はこのデモの参加者が7万人と伝えているが、主催者側は50万人としている。
全国的なストライキを求める
デモ参加者は、全国的な労働者によるストライキ、ゼネストを行うよう求めた。
マドリードで抗議活動に参加したマルコス・サインツさん(26歳、図書館員)によれば、以前は友人と2LDKのアパートを月900ユーロ(約16万円)で借りていたが、今では1LDKのアパートでも月1000ユーロ(約18万円)、つまり平均月収の半分もの家賃がかかるという。サインツさんは、次のように語っている。
「誰かが家賃高騰を規制するまで、抗議を続ける。そうでなければ、私たちは皆、マドリードを離れなければならなくなる。マドリード出身の私にとって、それはとても残念なことだ」
またデモ参加者のハビエルさん(31歳、太陽光発電パネル設置業者)も、「私たちは基本的な権利、つまりまともな住居、安定した生活、そしてまともな人生設計を立てられる環境を求めている。私は給料の半分を、狭い部屋に費やしている」と訴えた。
サンチェス首相は、法案が否決されたことを受け、11月に解散総選挙を実施する可能性があると述べたという。(了)
出典元:The Guardian:‘This can’t go on’: tens of thousands protest against housing crisis in Spain(10/3)

























