「アイオワ州が嫌い、だから私の家を買って」ホンネ投稿が買い主の注目を集める結果に
自宅を売りたい米国アイオワ州の女性が、半ばやけくそで作ったFacebookのプロフィール写真。
そこに入った、ネガティブかつストレートなメッセージが異常な注目を集め、海外メディアが取り上げるほどの事態になっている。
アイオワ州が嫌い
「I HATE IOWA PLEASE BUY MY HOUSE(アイオワ州が嫌い どうか私の家を買って)」というメッセージが書かれたプロフィール写真。その文字の下で手を振っている、サングラスをかけた女性が家の持ち主、Wendy Langeさんだ。
この写真は、2月22日に彼女自身がFacebookにプロフィール写真として投稿したもの。Facebookにはこの写真以外に何も公開されていないのだが、この写真単独で驚くほど拡散され、現在までに2万6000回以上シェアされている。
Wendy Langeさんの投稿 2019年2月22日金曜日
「ただ寒すぎるだけ」Wendyさんはアイオワ州が嫌いな理由をこう言っている。今住んでいるアイオワ州の家には、夫のBruceさんと結婚した時に引っ越して来た。それ以前は、夫はニューヨーク州に、Wendyさんはワイオミング州とカリフォルニア州に住んでいた。
新築した今の家に住み始めた2004年から、2人は暖かい土地に引っ越したいと思い、家の買い手を探し続けていたという。
売れない苛立ちをジョークに
海外メディアの取材を受けたWendyさんは「アイオワ州が心底嫌いというわけではない」と言っている。ただ、寒いのが嫌なだけ。
だが、そこには「寒がり」という以上に深い事情がある。Wendyさんはリウマチと腰椎の障害があり、5年前から多くの時間を車椅子で過ごさねばならない。夫のBruceさんはステージ4のがんで、抗がん剤治療を受けている。このため2人は主治医から、暖かい土地への移住を勧められたという。
今も不動産サイトの売り物件リストに掲載しているが、200日以上経っても買い手がつかないそうだ。Wendyさんはそのフラストレーションを、Facebookのプロフィール写真で吐き出した。
本来は息子だけに向けたジョークのつもりだったというが、遥かに多くの人の目にとまった。WendyさんはSNSでの反響など全く考えていなかったという。
息子が電話してきてこう言ったんですよ、「ママ、ネットで拡散されてるのを知ってる?」。私はこう答えました、「拡散、って何?」とね。
彼女が売却を依頼している不動産会社の担当者Jami Gordonさんは、「ネガティブな内容の投稿でも、これだけ拡散されて話題になれば、物件リストにポジティブな影響を与えるはず」と言っている。ただ今のところ、家は売れていない。(了)
出典元:Fox28:’I hate Iowa’: the story behind a Vinton woman’s viral plea(3/1)
出典元:UPI:Woman’s ‘I hate Iowa’ post draws attention to house listing(3/1)