イスラエルの完全封鎖により、ガザ地区では食料備蓄が枯渇しつつある：WFP

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国連世界食糧計画（WFP）は、イスラエルによる8週間にわたる全面封鎖により、ガザ地区の食糧援助備蓄が完全に枯渇しつつあると発表した。

「数日中に、食糧が完全になくなる」

世界食糧計画は4月25日、ガザ地区の給食施設に、残っていた最後の食糧を届けたと発表。しかし同時に「今後数日のうちに、食糧が完全になくなると予想される」と述べたという。

また11万6000トンを超える食糧支援物資（100万人に最大4カ月分の食料を供給するのに十分な量）が、ガザ地区の外で準備されているが、イスラエルの封鎖により搬入が阻止されていると明らかにした。

WFPパレスチナ代表のアントワーヌ・ルナール氏は、次のように述べている。

「WFPとして、私たちは40万人ほどに温かい食事を提供していました。そして、現地で活動する様々なNGOと合わせると、実質的に100万人、つまりガザ地区の人口の半分弱にあたる人々に食事を提供していたことになります。しかし私たちは皆、資金が不足し、枯渇しつつあります」

またルナール氏はガザ地区の封鎖を止めるよう、次のように訴えた。

「ガザ地区では、再び飢餓が広がっています。乳製品も肉も魚も見つかりません。果物さえほとんど手に入らないのです。一部の店ではまだ在庫が残っているものもありますが、それも底を尽きつつあります」

#GAZA -WFP food stocks have run out, as border crossings remain closed.

🔴The situation has reached breaking point.
🔴WFP urges all parties to prioritize the needs of civilians and allow aid to enter Gaza immediately.

WFP’s 𝐀𝐧𝐭𝐨𝐢𝐧𝐞 𝐑𝐞𝐧𝐚𝐫𝐝 has more⤵️ Thread pic.twitter.com/BeRz8kcxXZ

— WFP Media (@WFP_Media) April 25, 2025

ガザ地区の状況は「絶望的」

国連パレスチナ難民救済事業機関（UNRWA）も、イスラエルの封鎖によりガザ地区の状況は「絶望的」だと述べている。

UNRWAによれば、約3000台に及ぶ人道支援のトラックが、ガザ地区に入る準備ができているが、イスラエル軍によって阻止されているという。

その上でUNRWAは「人道支援が、交渉材料や戦争の武器として使われている」と非難した。

#Gaza: children are starving.

The Government of Israel continues to block the entry of food + other basics.

A manmade & politically motivated starvation.

Nearly 2 months of siege.

Calls to bring in supplies are going unheeded. pic.twitter.com/leqPwWikZe

— Philippe Lazzarini (@UNLazzarini) April 25, 2025