イスラエル軍の攻撃によりガザ地区で71人が死亡、2人の子供を含む3人が餓死

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イスラエル軍は、ガザ地区において連日、激しい攻撃を加えており、支援物資を求めるパレスチナ人の多くも殺害された。

支援物資が届かないようにする政策

ガザ地区の病院関係者によれば、8月1日の夜明け以降、イスラエル軍の攻撃により、全域で少なくとも71人のパレスチナ人が死亡したという。

このうち38人が食料の配給所付近で、イスラエル兵の発砲などにより、殺害されたそうだ。

支援物資の配給は、ガザ地区北部でも行われており、Zikimの町では先日、人々が救援物資を積んだトラックに近づくと、イスラエル兵が発砲し、多数のパレスチナ人が負傷した。

またガザ地区の内務・国家安全保障局は、7月31日に声明を発表。イスラエル軍が国際機関の救援物資をトラックで運ぶ職員を標的にし、支援物資を必要とする人々に「届けられないようにする」政策を追求しているとして批判した。

さらに「イスラエル軍が、支援物資のトラックを奪取する窃盗犯や暴徒のネットワークを支援し、200万人以上の市民のアクセスを奪い、ガザ地区の飢餓を永続させている」と非難した。

その上で声明では「これは、イスラエル軍が飢餓を武器として利用したことに対する、法的責任から逃れようとする露骨な試みだ」と述べられた。

イスラエルは以前から、ガザ地区全域で「ハマス」が支援物資のトラックをハイジャックしたと繰り返し非難し、パレスチナ人の飢餓は「ハマス」のせいだと主張してきた。

しかしイスラエル軍の内部調査によっても、これらの主張が事実ではないことが判明している。

They walk for kilometers on empty stomachs in search of food. pic.twitter.com/GhDM6wm4e0

— TIMES OF GAZA (@Timesofgaza) August 1, 2025

32万人以上の幼児が急性栄養失調の危機

ガザ地区の保健当局によれば、8月1日には過去24時間で、さらに3人（子供2人を含む）が、飢餓や栄養失調などで死亡し、これで飢餓関連の死者数は162人（子供92人を含む）になったという。

イスラエルのネタニヤフ首相は先日、「ガザ地区では飢餓が起きていない」と発言したが、ユニセフ（国連児童基金）は、すでにガザ地区が飢餓状態にあることを示す指標があると発表した。

ユニセフのTed Chaiban事務局長代理は、今週初めにガザ地区を訪問後、8月1日には記者会見を行い、「ガザ地区では飢餓の閾値を超える指標が2つある」とし、次のように述べた。

「ガザ地区の3人に1人が何日も食料を得られていない状況です。栄養失調の指標も飢餓の閾値を超えており、急性栄養失調の割合は16.5%を超えています。ガザ地区では現在32万人以上の幼児が急性栄養失調の危機に瀕しており、イスラエルは依然として危機を緩和するのに十分な速さと量の援助を認めていません」

Chaiban事務局長代理によれば、ユニセフはイスラエルやエジプト、ヨルダン、トルコに1500台の支援トラックを待機させているものの、ここ数日で33台しかガザ地区に入ることを許可されておらず、「これらは必要な支援物資のほんの一部に過ぎない」という。

その上でChaiban事務局長代理は、「あらゆるルート、あらゆる（国境検問所の）ゲートから、ガザ地区に（支援を）送り込む必要があります」と訴えた。

Gaza’s man-made starvation crisis shows no sign of ending, as babies continue to die of hunger, say medics. Hunger-related deaths since the start of Israel’s war stand at over 150 Palestinians, including tens of children.

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— Al Jazeera English (@AJEnglish) August 1, 2025