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ISSから地球へ医療搬送された宇宙飛行士、当時の謎めいた病状を語る

ISSから地球へ医療搬送された宇宙飛行士、当時の謎めいた病状を語る
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今年1月、国際宇宙ステーション(ISS)で病気になった宇宙飛行士が、その後医療搬送され、地球へ帰還した。その宇宙飛行士が、当時の状況について語った。

 

突然の発作で、話せなくなる

 

医療搬送された宇宙飛行士とは、NASAのMichael Fincke氏だ。彼は今年1月7日、国際宇宙ステーションで突然の発作に見舞われ、話すことができなくなったという。

 

その後、NASAはFincke氏と3人のクルーを予定より早く、1月15日に地球に帰還させた。ただ当時、どの宇宙飛行士の体調が悪化したのか、また病状なども明らかにされていなかった。

 

しかし今回、Fincke氏はAP通信に対して、医師らが心臓発作の可能性を否定しており、依然として自分の病気の原因は不明だと明らかにした。

 

発作は約20分間継続、痛みはなし

 

Fincke氏は、クルー11ミッションで2025年、NASAのゼナ・カードマン宇宙飛行士、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の油井亀美也宇宙飛行士、ロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)のオレグ・プラトノフ宇宙飛行士と共に、国際宇宙ステーション(ISS)に乗り込んだという。

 

そしてミッション開始から5カ月以上たった1月、船外活動の準備を終え、夕食をとっていた時に、Fincke氏は体に異常を感じたそうだ。

 

その発作は約20分間続いたが、Fincke氏によれば、当時痛みは感じなかったという。

 

やがてFincke氏の苦痛に気づいた仲間のクルーは、すぐに地球の航空医官に連絡。その後、宇宙ステーションにある、超音波診断装置を使用したそうだ。Fincke氏は、当時のことについて、次のように述べている。

 

「全く、思いがけない出来事でした。本当に驚くほど、一瞬の出来事でした。クルーの仲間たちは明らかに、私が苦しんでいることに気づきました。ほんの数秒のうちに、皆で力を合わせて取り組みました」

 

その後、NASAは翌日の船外活動を中止し、宇宙飛行士たちを比較的迅速に地球に帰還させることに成功した。

 

過去の医療記録を精査

 

現在、NASAは宇宙飛行士の医療記録を精査し、過去に同様の事例が宇宙空間で発生していないか調べている。

 

Fincke氏は、今のところ体調は良好だと述べているが、この事態により、宇宙探査における最大のリスクの1つ、すなわち緊急事態に備えた医療システムの必要性が改めて浮き彫りにされた。

 

NASAは月面基地建設計画を進めており、Fincke氏のような原因不明の病気が起きた場合の対処に迫られている。(了)

 

出典元:Livescience:Mystery medical episode that left astronaut unable to speak shows one of NASA’s biggest risks as moon missions ramp up(3/28)

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