豪の博物館に眠っていた化石を分析、大型のハリモグラだと判明

1世紀以上もの間、オーストラリアの博物館の収蔵庫にひっそりと眠っていた先史時代の化石が分析され、意外な生物であることが明らかにされた。
1907年にビクトリア州で発見
その化石は、1907年にオーストラリア南東部のビクトリア州にある、ファウル・エア洞窟で発掘されたという。
その後、化石は長い間、博物館に収蔵されていたが、2021年、ビクトリア博物館研究所のティム・ジーグラー氏が、「分類されていない化石の山」の中から骨の断片を発見したことで、状況は一変した。
ジーグラー氏が分析を進めた結果、この化石が、250万年前の更新世に生息していた、ハリモグラの一種だと明らかにされた。
現代のハリモグラの2倍の大きさ
このハリモグラは「オーウェンズ・ジャイアント・エキドナ(学名:Megalibgwilia owenii)」とされ、体長は約1m、体重は最大15kgにも達し、現在のオーストラリアに生息するハリモグラの約2倍の大きさだったという。
この化石は、今まで西オーストラリア州からタスマニア州まで、オーストラリア各地で発見されてきたが、何故かビクトリア州では見つかっていなかったそうだ。
ジーグラー氏は当初、化石の左右対称性、口蓋のアーチ、そして「呼吸時に空気が通過する内部空間」に気づき、巨大なハリモグラだと確信。
その後、博物館に所蔵されている現生及び化石のハリモグラの標本を3Dスキャンするなど、さらなる調査を行い、実証していったという。
「オーウェンズ・ジャイアント・エキドナ」は、現在のニューギニアの熱帯地域に生息するハリモグラ「long-beaked echidnas(Zaglossus属)」と、ほぼ同じ大きさだったと考えられている。
しかし「オーウェンズ・ジャイアント・エキドナ」の骨格は、同サイズの動物と比べてはるかに頑丈で、強い力を使っていたことが分かるという。
今回の研究は、オーストラリアの古生物学誌「Alcheringa」誌に掲載されている。(了)
出典元:The Guardian:Giant echidnas weighing 15kg roamed Victoria – and the evidence was hiding in plain sight(4/14)


























