トランプ大統領、イランとの交渉を開始すると表明、大規模攻撃も中止へ

アメリカのトランプ大統領は8月1日、イランへの大規模攻撃を中止すると明らかにした。
合意の成立を条件に攻撃中止
トランプ大統領は1日、SNSの「Truth Social」において、イランおよび周辺諸国からの要請に応じ、交渉の突破口が開かれることを期待して、攻撃を一時停止したとし、次のように続けた。
「この要請に基づき、世界の将来、そして同様に繁栄するイランの存続のために、迅速な合意が成立することを条件に、攻撃を中止することに同意した」
またトランプ氏は、この合意にはホルムズ海峡の即時かつ完全な再開と、「イランの核の脅威の終結」が含まれると投稿した。
そして8月2日、トランプ大統領はエアフォースワンの機内で記者団に対し、イランとの交渉が仲介者を介して8月3日に開始される見込みだとし、次のように述べた。
「我々は、イラン側と交渉という形で話し合っている。明日(3日)午後から始まる予定で、どうなるか見てみよう。私はぜひとも交渉したい。多くの命を救い、正直言って多くの不必要な力を節約できるだろう」
イラン側は「厳戒態勢」
しかしイランのメフル(Mehr)通信は8月2日、トランプ大統領の「イランが攻撃の一時停止を要請した」という主張は「新たな嘘に過ぎない」とし、イラン軍は「厳戒態勢を敷き、あらゆる事態に備えている」と報じた。
またイランのファルス通信は、イランの交渉担当者に近い筋の話として、アメリカが「敵対的な行動を続ける限り」、ホルムズ海峡は閉鎖されたままになると報じている。
このような膠着状態が続く中でも、調停努力は続けられており、イラン側の調停者たちは6月にパキスタンが仲介した合意を復活させようとしているという。
今回の攻撃停止の決定は、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が8月1日にトランプ大統領に電話をかけ、懸念を表明した後に下されたと報じられている。
イラン側は、トランプ氏の大規模攻撃への脅迫後、アメリカ軍の攻撃に対して、近隣諸国に断固たる報復を行うと明言していた。
すでにクウェートは8月1日、イランのドローン攻撃を受けたと報告しており、ホルムズ海峡ではオマーン沖で船舶2隻が攻撃されている。
レバノン軍の兵士5人が負傷
一方、イスラエル軍はレバノン南部を攻撃し続けており、レバノンの国営通信社(NNA)によると、8月2日には南部ナバティエ県の町、Bint Jbeilへのイスラエル軍の攻撃で、兵士5人が軽傷を負ったという。
イスラエル軍の攻撃は、レバノン軍の車両に護衛されていた民間車両を標的としていたそうだ。
またイスラエル軍は2日、レバノン南部にあるAli al-Taher高地を砲撃。高地の森林に火をつけるため、リン弾を発射したという。
ガザ地区で18人のパレスチナ人が死亡
さらにイスラエル軍はガザ地区へも攻撃をし続けており、2日には北部ガザ市のSaraya地区で、車がイスラエル軍の空爆を受け、4人のパレスチナ人が殺害された。
ガザ市西部のRemal地区でも、イスラエル軍のドローン攻撃により避難民が暮らすテントが襲撃され、1人の子供を含む2人のパレスチナ人が殺された。
このようなイスラエル軍の攻撃により、2日にはガザ地区全域で少なくとも18人のパレスチナ人が死亡したという。(了)
出典元:The Guardian:Trump backs down on Iran strikes in expectation of ‘rapidly’ reaching a deal(8/2)
出典元:Aljazeera:Iran war live: Tehran says Hormuz negotiations with Oman in ‘final stages’(8/2)


























