イエメンの「フーシ派」がモカに続き、ペリム島も制圧、海峡の支配範囲を拡大

イランが支援するイエメンの「フーシ派」はさらに進軍し、南西部にあるペリム島を制圧した。
バブ・エル・マンデブ海峡を支配
「フーシ派」は、サウジアラビアが支援するイエメン政府軍と交戦を続け、9月10日には西海岸にある港湾都市のモカを制圧した。
さらに「フーシ派」は進軍し、9月11日には紅海に面した南部のペリム島を制圧。ペリム島から対岸の東アフリカまでは約20kmしかなく、「フーシ派」はバブ・エル・マンデブ海峡を支配する範囲を、さらに拡大した。
イランがホルムズ海峡を支配しているため、サウジアラビアは原油を紅海とバブ・エル・マンデブ海峡を通して輸出しており、世界の物資の約12%が、この海峡を経由して輸送されているという。
ホルムズ海峡の状況に加え、「フーシ派」がバブ・エル・マンデブ海峡の航路を完全に掌握すれば、エネルギー輸送への締め付けがさらに強まり、世界経済にも影響を与えることになる。
実際にイエメンでの戦闘激化に伴い、原油価格はすでに1バレル100ドルを超えている。
「フーシ派」がサウジ軍も攻撃
サウジアラビア軍は9月11日、モカにある「フーシ派」の拠点を空爆。一方、「フーシ派」もイエメンのTaiz県やHodeidah県に駐留する、サウジアラビア軍を攻撃したという。
「フーシ派」は「サウジアラビア軍の7個師団」を攻撃し、数百人の兵士を「殺害、捕虜化、負傷させた」と主張。また、「サウジアラビアの傭兵に長年拘束されていた」数百人の捕虜を解放したとも主張した。
国連は9月11日、「フーシ派」の攻勢により500人以上が死亡し、約4万6000人が避難民になったと発表している。
サウジの船舶以外には攻撃せず
アメリカ軍は2025年5月、空爆作戦の費用が増大したことを受け、「フーシ派」と突如、停戦合意を締結した。
これにより「フーシ派」は、紅海におけるアメリカ船舶への攻撃を行わないと保証した。
また「フーシ派」の指導部は今週も、サウジアラビアの石油タンカーを除くすべての船舶に対し、攻撃を行わないと改めて表明している。
一方、イランはホルムズ海峡南岸を共有するオマーンと、航路承認に関して、暫定的な合意に達したという。
この合意案は9月14日、オマーンの沿岸都市、サラーラで開催される湾岸協力会議(GCC)の外相会議で協議される予定となっている。
この合意案では、イランがホルムズ海峡の航路の大部分を支配することになっており、湾岸協力会議が承認すれば、アメリカ軍に対し、イランへの海上封鎖を解除するよう圧力がかかることになるそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Iran’s Houthi allies capture strategic island on vital oil shipping route(9/11)

























