南アフリカの沿岸でイワシが大量死、科学者らが原因を調査

南アフリカ共和国の海岸に大量のイワシが打ち上げられており、科学者らが調査を行った。
イワシヘルペスウイルスを検出
イワシの大量死が確認されたのは8月のこととされ、南アフリカの西海岸と南海岸の一部では、大量のイワシが死んでいるか、瀕死の状態で打ち上げられているという。
その後、南アフリカ水生生物多様性研究所と地元の大学の科学者によって、数十匹のイワシ(生きたものと死んだものを含む)が検査された。
その結果、魚からイワシヘルペスウイルス(pilchard herpesvirus、PHV)が検出されたそうだ。
PHVが最も有力な原因
Pilchard(ヨーロッパマイワシ)はSardines(イワシ)と同じ種類の魚で、Sardinesの方がより若く、小型とされている。
初期の検査結果では、大量死が発生した場所で採取された死んだ魚から、一貫して高濃度のPHVが検出された一方、生きた魚からは、様々な濃度のウイルスが検出されたという。
科学者たちは、海洋に存在する有害藻類、異常な海水温の低下、低酸素状態などがイワシの大量死の原因である可能性も検討したが、「証拠は、PHVが最も有力な原因であることを示唆していた」そうだ。
ただし一部の科学者は、ヘルペスウイルスだけでは全容を説明できない可能性があり、「複数の要因が大量死につながった可能性も依然として残っている」と指摘している。
オーストラリアでも大量死を引き起こす
南アフリカ沖で、PHVが検出されたのは初めてとされ、1990年代にはオーストラリアでPHV が2度のイワシの大量死を引き起こしていたという。
PHVは、イワシのエラに炎症と肥厚を引き起こし、酸素摂取を妨げる可能性があるそうだ。
南アフリカの環境省は、PHVが魚類のウイルスであり、ヒトの健康に対するリスクはない、と述べている。
ただ南アフリカ西海岸、ケープタウン北部に位置するコーバーグ原子力発電所(アフリカ唯一の原子力発電所)では、死んだイワシが海水取水口を詰まらせたため、2基ある原子炉のうち1基の出力を50%削減せざるを得なくなったという。(了)
出典元:INDEPENDENT:Scientists stumped as huge amount of dead sardines wash up on South Africa coast(8/29)

























