NASAの「ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡」、その特徴とは?

NASAの次世代宇宙望遠鏡が先日、アメリカから打ち上げられたが、一体どのような特徴を備えているのか?
2つの宇宙望遠鏡と連携
NASAの「ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡」は8月30日、フロリダ州にあるNASAのケネディ宇宙センターから打ち上げられた。
「ローマン」は、NASAの次世代型の宇宙望遠鏡で、2021年に打ち上げられた「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」や、「ハッブル宇宙望遠鏡」の後継機となる。
「ローマン宇宙望遠鏡」はそれらの宇宙望遠鏡と連携して、遠方の系外惑星を探し出し、天の川銀河を地図化し、ダークマターの真の性質など、宇宙最大の謎を解明する予定だという。
Roman is Ready! 🛰️ 🔭
NASA’s Nancy Grace Roman Space Telescope is set to launch soon! @NASARoman will be joining other flagship astrophysics missions like @NASAHubble and @NASAWebb, adding to the legacy of deep space study.https://t.co/hhe6GzSRhL pic.twitter.com/TV9zwI45bC
— NASA Goddard (@NASAGoddard) August 24, 2026
NASAの天文学者の名前
この宇宙望遠鏡は、1960年から1979年までNASAの初代主任天文学者を務めた先駆的な科学者、ナンシー・グレース・ローマン氏に因んで名付けられた。
「ローマン宇宙望遠鏡」の高さは約12.7m、幅は約4.4m、重さは約8000kgとされ、2025年12月に完成したそうだ。
当初の予算、43億ドル内で開発され、その費用は「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」の半分以下とされている。
「ローマン宇宙望遠鏡」は最終的に、地球から約160万km離れた、「Lagrange」点と呼ばれる地点に配置される予定だ。
「Lagrange」点とは、2つの天体からの重力が相殺される場所(今回は太陽・地球L2点)で、すでにそこには「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」や他の宇宙望遠鏡も設置されている。
今までにない方法で宇宙を観測
「ローマン」には、これまでの望遠鏡とは一線を画す、2つの重要な観測機器が搭載されている。
1つ目は、広視野観測装置(WFI)だ。これは、直径2.4mの鏡に取り付けられた2億8800万画素のカメラで、「ハッブル宇宙望遠鏡」の100倍もの視野を提供するという。
また「ローマン」は「ジェームズ・ウェッブ」と同様に、赤外線でも宇宙を観測でき、これらの機能を組み合わせることで、これまでにない方法で宇宙を観測することが可能になるそうだ。
この望遠鏡の最大の武器は、「コロナグラフ」だ。「コロナグラフ」は恒星からの光を遮断できるため、「ローマン望遠鏡」はこれらの恒星を周回する系外惑星のような、より暗い天体を観測できるという。
これまで科学者は、系外惑星を発見するために、惑星が恒星の前を通過する、つまりトランジットを起こすのを待っていたが、「ローマン望遠鏡」は軌道周期の、ほぼどの時点でも系外惑星を直接画像化することができるそうだ。
ただし系外惑星が、恒星の真後ろにある時は観測できない。(了)
出典元:Livescience:NASA’s Nancy Grace Roman Space Telescope is set to launch this weekend. When will we see its first photos?(8/27)

























