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アフリカでリカオンの群れが4000kmを移動、記録的な距離を確認

アフリカでリカオンの群れが4000kmを移動、記録的な距離を確認
flickr_Derek Keats

アフリカのザンビアで、リカオンの群れがかなりの距離を移動したことが、研究者によって確認された。

 

3匹の兄弟が4000kmを移動

 

その長い旅を成し遂げたのは、リカオンの3匹の兄弟とされ、彼らは8カ月かけて直線距離で約260マイル(約418km)を移動したという。

 

しかしこのリカオンたちは、大都市などの障害物を避け、ザンビアの起伏の多い地形を横断したため、総移動距離はその10倍近く、つまり約4000kmにもなったそうだ。

 

リカオンたちにはGPSの首輪が装着されており、この兄弟以外のリカオンは、違法な罠にかかって死んでいたという。

 

リカオンたちは交尾相手を探すために移動したとされ、この距離はアフリカの陸生哺乳類にとしては過去最長となる。

 

食料を求める「渡り」とは異なる

 

アフリカ・リカオンは最も希少な捕食動物の1種で、野生には約6000頭しか残っていない。

 

彼らは非常に社会性の高い群れで生活し、共に狩りを行い、新たな縄張りや他の群れとの交配の機会を求めて、広範囲を移動することで知られている。

 

この移動は、つがい相手を探す行動であり、食料や生息地を求めて季節ごとに往復する「渡り」とは異なるという。

 

アフリカに生息するヌーは、タンザニアとケニアの間を季節ごとに約640kmも移動し、牧草と水を求めるとされている。

 

またカナダ北部やアラスカなどに生息するシカ科のカリブーは、単独で約1340kmを移動し、ハイイロオオカミは1年間で約7000km以上移動した記録があるそうだ。

 

都市や工業地帯を迂回

 

距離そのもの以上に重要なのは、リカオンがザンビアを横断したルートだという。

 

彼らは野生生物の生息地を縫うように移動し、ザンビアの首都や高度に開発された工業地帯など、人間の活動による大きな障害物のある地域を迂回したそうだ。

 

この研究により、東アフリカと南部アフリカに生息するリカオンの個体群が、これまで考えられてきたよりも、密接につながっている可能性が示唆されたという。

 

今回の研究論文の筆頭著者で、1991年からアフリカ・リカオンを研究しているモンタナ州立大学のスコット・クリール教授も、次のように述べている。

 

「柵で囲まれた領域で暮らす個体群を除けば、東アフリカと南部アフリカの主要なリカオンの個体群は、すべて潜在的につながっていると考えるのは妥当だろう」

 

学術誌「Ecology」に掲載された研究では、道路や町、農地などで分断された野生生物の生息地をつなぐため、保護区の外にも自然の生息域を設けるべきだという提言を裏付ける結果となった。(了)

 

出典元:BBC:Wild dogs record 2,500-mile trek across Zambia in search of a mate(9/14)

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