ロシアのロケットが約3時間でISSに到着、従来の半分の時間で記録更新
ロシアで打ち上げられたロケットが、これまでの約半分の時間で、国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。
地球周回軌道を2周しか回らなかった
そのロケットとは「Soyuz MS-17」。これは3人の宇宙飛行士を乗せて、10月14日5時45分(世界標準時)、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたという。
その後、「Soyuz MS-17」は地球の周回軌道を2周で済ませ、ISSに到着。船体をステーションにドッキングした。
これまでは地球からISSまで6時間かかっていたが、今回「Soyuz MS-17」はその約半分の時間、3時間3分でたどりつき、最短記録を更新したという。
ロシアの宇宙機関「ロスコスモス」は、2011年にスペースシャトルが引退して以来、米国の宇宙飛行士をISSに輸送する仕事をしてきたという。
Liftoff! 🚀 The Soyuz spacecraft carrying Kate Rubins of @NASA_Astronauts and Sergey Ryzhikov and Sergey Kud-Sverchkov of Roscosmos on a two-orbit, three-hour journey to the @Space_Station launched at 1:45am EDT. pic.twitter.com/40Qr8ByJQx
— NASA (@NASA) October 14, 2020
2013年以前は到着するのに2日間
「Soyuz MS-17」にはロシアのコスモノートのSergey Ryzhikov氏と、Sergey Kud-Sverchkov氏、そしてNASAの宇宙飛行士であるKathleen Rubins氏が搭乗していたそうだ。
「Soyuz MS-17」はISSに物資を届けるために打ち上げられ、今回3人の乗組員は有人のロケットで最も早くISSに到達したことになる。
実は2013年以前は、地球からISSに到達するには2日間かかっていたという。それを改良し、最近までは6時間に短縮されたそうだ。
そして今回はさらに半分の時間で到着することができた。
ただ実は、以前から人間が乗っていない輸送用のロケットも、2回しか軌道を回らずにISSにドッキングし、3時間18分で到着していたという。そして今回は、有人ロケットとしても最短時間となる。(了)
出典元:Science alert:The Latest Soyuz Launch Just Delivered The ISS Crew in 3 Hours! It Used to Take Days(10/14)