太平洋に新たな島が誕生、海底火山の噴火により形成
太平洋に新たな島が誕生し、現在も徐々に大きくなっているという。
海底火山が爆発し、島が浮かび上がる
その島が出現したのは、南太平洋のトンガ沖とされている。
そもそもニュージーランドからトンガに伸びる海底稜線は、全世界で最も海底火山が密集しているという。
そして9月10日、この海底稜線に含まれる「Home Reef」と呼ばれる海底火山が爆発、新しい島が海面上に浮かび上がってきたそうだ。
徐々に面積も大きくなっている
火山が噴火してから約11時間後、溶岩がにじみ出し続ける中で、新しい島が形成された。
トンガ地質サービスの研究者は、9月14日までに、その島の面積が4000平方メートル(約1エーカー)になったと報告している。
また9月19日までに、島の面積は8.6エーカー(約3万5000平方メートル)へと拡大。海抜は約49フィート(約14m)になったという。
火山活動では、溶岩や水蒸気、火山灰が噴出する。また、リーフ周辺の水が変色しているが、これは噴火による火山岩の破片と硫黄が原因である可能性があるそうだ。
島は長続きしない可能性
ただこの島は、16日間の溶岩流で急速に成長したが、長続きはしないとみられている。
そもそも海底火山が作った島は何年も存続することもあるが、通常は短命だという。例えば、「Home Reef」ではこれまで4回の噴火があり。そのうち2回の噴火で小さな島が形成されたそうだ。
しかし1984年と2006年に起きた他の2回の噴火では、高さ50〜70mの断崖絶壁を持つ島が形成されたが、短命に終わったという。
また2020年に近くのラテ・イキ島が12日間噴火した時も、島が形成されたが、その後2カ月で消滅してしまったそうだ。
ただし1995年のラテ・イキの噴火でできた島は、25年間も続いたと言われている。(了)
出展元:CBS:A new island is forming in the Pacific Ocean after an underwater volcanic eruption(9/26)