祖母が約50年前に書き上げた児童書の原稿、孫が本にしてプレゼント
アメリカで昨年末、ある女性にプレゼントが贈られ、その素敵なエピソードが伝えられている。
1972 年に書き上げた児童書
その女性とは、メリーランド州の町、ボルチモアに住んでいるバーバラ・リエコさんだ。
彼女はアメリカ東部のアパラチア地域に短期間住んでいた頃、ある少女と出会い、その実話を基にして、1972 年に児童書を書き上げたという。
その話は、本当の貧困の実態を描いたもので、バーバラさんはその後、自分の本を多くの出版社に送ったが、結局返事はなかったそうだ。
しかし昨年、孫のチャド・クーパーさんは、バーバラさんの原稿と、ベトナムのアーティストが描いたイラストを手にとり、それを本に装丁。クリスマスにバルチモアに帰り、本を祖母にプレゼントしたという。
@moosbehavingrandma wrote this book in 1972 and never finished it so we published it for her!
しかもTikTokに投稿したら…
バーバラさんは、「文字通り心臓が止まりました。そのことを考え始めたら、また泣かされてしまうでしょう。それは私が今までにもらった中で最も美しい贈り物でした」と述べている。
しかもそれだけではなかった。孫のチャドさんは、その後動画をTikTokに投稿。「何が起こるか見てみよう。もしかしたら10個、本が売れるかも知れない」と考えていたという。
するとTikTokの動画は300万回も視聴され、バーバラさんの著書「More, More, More」は数百部が売れ、Amazonでベストセラーにも選ばれたそうだ。
動画を見たあるユーザーも「これは地元の図書館に置いておきたいですね。幸いなことに、本の注文担当者を知っています。それは私です」とコメントした。
バーバラさんや夫のジェリーさん、孫のチャドさんは、コメントが届くたびに読んでいるそうだ。(了)
出典元:WMAR2:Baltimore County grandmother goes viral over Christmas surprise(2023/12/22)