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養子として育てられた71歳の男性、DNA検査の力を借り約70年ぶりに実の姉と再会を果たす

養子として育てられた71歳の男性、DNA検査の力を借り約70年ぶりに実の姉と再会を果たす
Facebook / Dennis Blackstone

一昔前であれば、何等かの理由で実の親から引き離されてしまった子供が、血のつながった家族を探すのは困難を極めただろう。

 

しかし親元から引き離されて60年超という月日を経て、71歳の男性は実の姉と再び巡り合うこととなる。

 

そのきっかけとなったのは、DNA検査だった。

 

双子の兄弟の死で実の家族への思いを強める

 

実の姉と60年超という時を経て再会を果たしたのは、テキサス州に住むDennis Blackstoneさん(71)。

 

彼が養子に出されたのは1951年のこと。まだ3歳だったという。

 

双子の兄弟にあたるDougさんと共に養子となったBlackstoneさんは、10代の頃から本当の家族について知りたいと思うようになる。

 

しかし彼がそんな思いをより強めることとなったのは1979年のこと。

 

この年双子の兄弟であるDougさんが、自動車事故によって亡くなってしまったのだ。

 

これにより血のつながった親族で知る人のいなくなったBlackstoneさんは、実の家族に会いたいとの思いを強くする。

 

初めて実の両親の名を知るも複雑な思い

 

そんな彼にとって転機となったのは2000年のこと。

 

この年裁判所は、Blackstoneさんが養子として引き取られた際の記録を公開することを許可したのだ。

 

これによりBlackstoneさんは、実の両親の名前を知ることとなる。

 

しかし実の両親の名を知った彼は、興奮しつつも複雑な思いを拭えなかったという。

 

というのも、この喜ばしいニュースを共有できる双子の兄弟や、親族が誰一人いなかったからだ。

 

DNA解析サービスの力を借り姉を探し当てる

 

けれどもBlackstoneさんの親族を探す試みはここで終わらなかった。

 

彼の妻や子供、そして養家がDNA解析サービスを提供するウェブサイトである「23andMe」に彼のDNAを提出したのだ。

 

そしてその提出から数年後、Blackstoneさんのもとには従弟が見つかったとの知らせが届く。

 

さらにその従弟からBlackstoneさんは居場所のわからぬ実の姉、Connie Ruskさんの名を知ることとなる。

 

その後も彼の家族は、Ruskさんの連絡先を探すため尽力。

 

そして今年の2月13日、BlackstoneさんはついにRuskさんの電話番号を探し当てることに成功したのだ。

 

すぐに再会の約束を交わす

 

2月14日、Blackstoneさんは妻の手を借りながらRuskさんにメッセージを送信。

 

不安に思いつつ返信を待っていたBlackstoneさんのもとに、Ruskさんから“会いたい”とのメッセージが送られてきた際には嬉しさでいっぱいになったという。

 

さらに驚くべきことに、RuskさんはBlackstoneさんの自宅から約60キロほどしか離れていない場所に暮らしていることまで判明。

 

2人はすぐに実際に会う約束を交わすこととなった。

 

「拒絶される可能性をとても恐れていました」と語るBlackstoneさん。

 

他方で彼は実の姉の居場所の特定には、亡くなった双子の兄弟の存在を感じるともいう。

 

BlackstoneさんがRuskさんの連絡先を突き止めたのは2月13日のこと。この日は双子の兄弟、Dougさんが亡くなってちょうど40年目の命日にあたる日だったのだ。

 

他の血縁者を知ることのなかったBlackstoneさんにとって唯一の親族であったDougさんを亡くした悲しみの日は、今や“願わくは、生存する実の家族と共にいる時の始まり”を象徴する日となったという。

 

存在すら知らなかった父親違いの姉妹まで!

 

そしてついに約束の日が訪れる。

 

2月17日、2人はテキサス州グレイプバインの地で再会を果たしたのだ。

 

妻と子供、さらには孫をも連れて実の姉との再会の場に臨んだBlackstoneさんは、彼の下へとRuskさんが駆け寄ってきた瞬間を「ただ興奮でいっぱいになりました」と回想。さらには“喜びの涙”を流したとしている。

 

 

一方、実の家族との再会を悲願していたのは、Blackstoneさんだけではなかったようだ。

 

彼の実の母親は再婚し子供を儲けており、Ruskさんに加え再婚後の2人の娘もBlackstoneさんの居場所を探していたというのだ。

 

しかしBlackstoneさんと亡くなった双子の兄弟Dougさんの二人は、養子となった後に改名。それが居場所を探すことを困難にさせていたという。

 

RuskさんはBlackstoneさんとの再会について、「70年以上もの時を超えて弟が私を見つけてくれたことは、私の人生で起こりえた最も素晴らしいことです!」とコメント。

 

さらにBlackstoneさんとの再会の場には、Ruskさんと共に2人の父親違いの姉妹も参加。

 

「彼らは私のことを離しませんでした。ひたすらハグを続けました」というBlackstoneさん。

 

父親違いの2人の姉妹の存在についても「今や私には、世界に存在していることすら知らなかった片親違いの2人の姉妹までいます」と巡り合うことができた喜びを表現している。

 

またRuskさんも「私は世の全ての人に、もし愛する人を探しているのであれば探し続けて下さいと言います…そのために時間を割く価値があります」と伝えている。

 

DNA検査をきっかけに70年近くの時を経て再会することとなった実の兄弟。現代科学の力を借りて再会を果たしたBlackstoneさんらには、家族として新たな時を刻んでいってほしい。(了)

 

出典:abc News:‘Tears of joy’: 71-year-old man who was adopted as a child meets biological sisters thanks to DNA testing (2/20)

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