ノルウェー海軍のフリゲート艦が沈没の恐れ、タンカーと衝突し船内へ浸水
ノルウェー海軍のフリゲート艦が、タンカーと衝突後、沈没する可能性が高まっている。
フリゲート艦が沈没の恐れ
軍関係者によれば、フリゲート艦「KNM Helge Ingstad」はノルウェー第2の都市、Bergenの北、Stureの町の沖合に停泊していたという。
しかし11月8日の午前4時頃、ドッグへ入ろうとしたところ、マルタ船籍の石油タンカー「Sola TS」と衝突。
これにより137人以上いた「KNM Helge Ingstad」の乗組員は、船に沈没の恐れがあるとして退艦したとされている。
Live stream of salvage attempts#helgeingstadhttps://t.co/HWyvzBfPUn pic.twitter.com/F4rKWgBh28
— NavyLookout (@NavyLookout) November 8, 2018
Brave work by tugs crews attempting to prevent total capsize #helgeingstad pic.twitter.com/8DKnMYqAxg
— NavyLookout (@NavyLookout) November 8, 2018
1万リットルの軽油も流出
この事故により8人が負傷。そのうち2人がまだ病院に入院しているが、命に危険が及ぶ状態ではないそうだ。
しかしタンカーの衝突により「KNM Helge Ingstad」の船体には穴が開き、船内が浸水。ポンプなどで汲み出す以上の海水が流入しており、船尾が海へと沈み込んでいるという。
写真でも船体が大きく傾いている様子が見て取れる。「KNM Helge Ingstad」の艦長は衝突後に沈没を防ぐため、船体を岸に近づけ、浅瀬に乗り上げたそうだ。
また積載されていた1万リットルの軽油も海へ流出し、これらは搭載していたヘリコプターの燃料と見られている。
一方、衝突したタンカーの方はダメージを受けておらず、23人の男性乗組員もそのまま船内にとどまっているとか。
Not sinking, but not healthy. Good job they were able to run her aground. pic.twitter.com/hRxXmfbKci
— Matthew Warwick (@mpwarwick) November 8, 2018
Norwegian Navy images of frigate KNM #HelgeIngstad late this afternoon. Resting precariously on rocks and could slide off.
Open to the sea down much of her starboard side, a complex salvage operation will be required – she has sensitive equipment and munitions on board pic.twitter.com/Ui11mCRVse
— NavyLookout (@NavyLookout) November 8, 2018
事故原因は現在調査中
この「KNM Helge Ingstad」はNATOの大規模軍事演習「Trident Juncture」に参加した後に帰還するところだったとされ、一方タンカーの「Sola TS」は石油を積み、イギリスのSyslaへ向かう途中だったという。
そして現在も事故原因について調査が進められているようだが、タグボートも関与している可能性があるそうだ。
「KNM Helge Ingstad」は2009年にスペインで建造され、船尾にヘリパッドを設置。イージスシステムを搭載した、ノルウェー海軍最新鋭の軍艦とされている。(了)
出典元:METRO:Navy frigate on verge of sinking after crash with oil tanker(11/8)
出典元:EXPRESS:Warship in danger of SINKING after colliding with oil tanker in Norwegian fjord(11/9)