インスタグラムが、ユーザーに「シャドゥ・バン」の通知を行うと発表
インスタグラムが今後、プロアカウントのユーザーに「シャドゥ・バン」されているかどうか、通知すると発表した。
制限が掛けられた場合、本人に通知
そもそも「シャドゥ・バン」とは、自分のアカウントが知らない間に制限を掛けられ、他のユーザーのフィードなどに自分の投稿が掲載禁止される状態のこと。つまり「密かに陰で禁止(Ban)」されている状態を指す。
インスタグラムはこれまで、「シャドゥ・バン」についてユーザーに知らせず、「シャドゥ・バン」があることも否定してきたという。
しかし今回、インスタグラムは、特定のルールを破ったためにプロアカウントに制限がかけられている場合、ユーザーに通知する(またはそのツールを提供する)と明らかにした。
✅ Account Status Update ✅
We’re expanding Account Status so professional accounts can understand if their content may be eligible to be recommended to non-followers.
Here’s how to get to it: Profile -> Menu -> Settings -> Account -> Account Status pic.twitter.com/QbxjQF06vR
— Adam Mosseri (@mosseri) December 7, 2022
違反した投稿を編集できる機能も
ユーザーは今後、インスタグラムのアプリで自分のプロフィールを選択し、メニューを開き、選択することによって、自分のアカウントの状態(シャドゥ・バンかどうか)を確認することができるという。
またユーザーはインスタグラムのルールに違反した投稿を編集したり、削除したりすることもできるようになるとか。
さらに自分のコンテンツに誤って違反措置がとられたと感じた場合も、ユーザーがインスタグラムに訴えることもできるようになるそうだ。
「シャドゥ・バン」の問題点とは?
ノーサンブリア大学のコンテンツ監視の専門家であるCarolina Are博士によれば、「シャドゥ・バン」にはいくつか利点があり、大手SNS企業が有害なコンテンツの拡散を阻止し、偽情報を制限することができるという。
しかし同時に、もし人々がルールに違反したことを知らされなければ、その決定に異議を唱えたり、間違いを修正したりすることができない点が問題だと指摘している。
しかもアカウントが停止され、異議申し立てをしようとしたユーザーも、モデレーション(投稿監視)に関わる人間と直接、話すことができなかったという。
このためAre博士は、投稿監視がしばしば自動化されており、そのプロセスに関与している実際の人間の不足により、この問題が悪化していると述べている。(了)
出典元:BBC:How to check if your Instagram posts are being hidden(12/8)