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東日本大震災の津波で運ばれた?米西海岸で日本に住む魚が目撃される

東日本大震災の津波で運ばれた?米西海岸で日本に住む魚が目撃される
YouTube/Nicholas Ta

アメリカの西海岸で、これまでアジア近海にしかいなかった魚が目撃され、多くのダイバーによって報告がもたらされている。

 

日本の魚を米西海岸で目撃

 

米メディアのFox 5 San Diegoによれば、2014年12月以来、カリフォルニア州にあるモントレー湾では、多くのダイバーが白と黒のストライプの魚を見たと報告しているという。

 

その白と黒の魚とはイシダイ。この魚は通常アジア近海(日本、韓国、中国)に生息しており、米西海岸ではこれまで目撃されたことはなかったそうだ。

 

しかし昨年、Scienceにおいて発表された研究では、この現象が2011年3月11日に起きた東日本大震災による津波の影響の可能性があるとしている。

 

YouTube/Nicholas Ta

2014年以前から西海岸にいた?

 

その研究によれば、このような普段は見られない魚は、2014年より以前から米西海岸に住み続けてきたと考えられるという。

 

実際、2013年にワシントン州のPacific郡で、他のイシダイが日本漁船の船尾にいるのが発見されたとか。

 

そしてこの現象は東日本大震災によって引きこされた津波によって生物が運ばれた結果だとし、生きた生物と死んだ生き物の両方が、津波による瓦礫などとともに、太平洋の反対側、4000マイルも離れた地点に運ばれたと見ているそうだ。

 

YouTube/Nicholas Ta

 

しかも運ばれたのはイシダイだけでなく、289種類もの生物が確認され、研究者はフジツボやワラジムシ、端脚類(ヨコエビなど)、ムラサキガイ、フナクイムシ、カサガイなども発見しているという。

 

また研究者は、2012年には瓦礫に多く付着した生きた生物が、ハワイや米西海岸にたどり着いたと見ており、その数年後も日本のブイや木箱(枠)、船を発見し続け、それらによって日本から海洋生物が連れてこられたと確認しているとか。

 

特にこのイシダイは西海岸では目立っているらしく、彼らの海域ではエイリアンに見えると、研究者らも語っている。(了)

 

 

出典元:MailOnline:The fish that were swept clear across the Pacific by massive 2011 tsunami that struck Japan and are still swimming happily off the Californian coast(12/14)

出典元:FOX5:Scientists think this exotic fish hitchhiked from Japan to California in tsunami debris(12/12)

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