Twitter/Frankie Lucena

カリブ海に浮かぶ島、プエルトリコで珍しい発光現象が撮影された。

6月24日、暴風の接近中に撮影

その撮影を行ったのは、ブエルトリコの町、Cabo Rojoを拠点にしている写真家のフランキー・ルセナさんだ。

彼によれば6月24日、熱帯性暴風「ブレット」が接近する中、超高層雷放電の「スプライト」を記録することに成功したという。

「スプライト」は雷雲から宇宙空間に向かう放電のことで、発光時間が短く、人間の目で確認することは困難だと言われている。

動画には1つだけではなく、数多くの「スプライト」が次々と現れる様子が記録されている。

Sprites and Jets over Tropical Storm Bret as it passed south of my location in Cabo Rojo, Puerto Rico on the night of June 24, 2023. @DeborahTiempo @adamonzon @weatherchannel @NWS @NOAASatellites @ASIM_Payload @AMSAtmoElect @NASA @spritacular @NWSSanJuan @VaisalaGroup pic.twitter.com/ZeUgJ3u98I

— Frankie Lucena (@frankie57pr) June 25, 2023

「スプライト」は中間圏で発生

超高層雷放電とは、成層圏や、中間圏、下部熱圏など高度10kmから100kmの間で起きる、放電による発光現象だとされている。

またNASAによれば、高高度で起きる放電は一過性発光現象とも呼ばれ、「スプライト」は主に中間圏の電気的な破壊によって引き起こされる閃光だという。

超高層雷放電には他にも「エルブス（elves）」や「ブルージェット」、「ブルースターター」「ギガンティック・ジェット」などがあると言われている。

当サイトでは、過去に下の記事も公開している。こちらも是非、ご覧いただきたい。（了）

「ギガンティック・ジェット」豪の上空で撮影された紫に光る稲妻が美しい

出典元：Yahoo News：Tropical Storm Bret Makes for Beautiful Upper-Atmospheric Lightning in Puerto Rico(6/26)