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トランプ大統領、戦争に反対するローマ教皇を痛烈に批判

トランプ大統領、戦争に反対するローマ教皇を痛烈に批判
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アメリカのトランプ大統領は、イランとの戦争に反対し続けているローマ教皇レオ14世を批判した。

 

「弱腰な姿勢は受け入れられない」

 

ローマ教皇レオ14世は4月11日、サンピエトロ大聖堂で夕方の祈祷会を執り行った際、アメリカとイスラエルの戦争を煽っているのは、「全能感に対する妄想」だと非難した。

 

また「自己と金銭への偶像崇拝はもうたくさんだ!権力の誇示はもうたくさんだ!戦争はもうたくさんだ!真の強さは、命に奉仕することにある」とも述べた。

 

教皇は以前も、アメリカのヘグセス国防長官が、戦争遂行は神の支持を受けていると主張した際、この見解を繰り返し否定。「イエスは平和の王であり、戦争を拒絶し、誰も戦争を正当化するために彼を利用することはできない。イエスは戦争を仕掛ける者の祈りを聞き入れず、それを拒絶する」と述べていた。

 

トランプ大統領は、そのようなレオ14世を批判。13日にはSNSにおいて、次のように述べた。

 

「残念ながら、レオの犯罪対策と核兵器対策における弱腰な姿勢は、私には到底受け入れられない。レオは教皇として、常識を働かせ、過激な左派に迎合するのをやめ、政治家ではなく、偉大な教皇としての役割を果たすべきだ。それは彼自身にとって大きな痛手であり、さらに重要なことに、カトリック教会にとっても大きな痛手だ!」

 

トランプ氏はさらに「イランが核兵器を保有することを、容認するような教皇はいらない」や「アメリカ生まれのレオ14世が、教皇になれたのは自分が大統領だったからだ」などと投稿した。

 

これに対し、レオ14世は次のように反論した。

 

「私はトランプ政権を恐れていないし、福音のメッセージを声高に語ることも恐れていない。それが私の使命であり、教会の使命だと信じている。私たちは政治家ではありません。彼が理解しているような視点で、外交政策に取り組んでいるわけではありません。しかし、私は平和の使者として福音のメッセージを信じています」

 

伊首相「容認できない」と批判

 

トランプ氏の批判に対し、アメリカのカトリックの司教たちは、教皇を擁護。「彼は、福音の真理に基づいて語るキリストの代理人」だと述べたという。

 

イタリアの司教たちもトランプ大統領に対し、教皇レオ14世とその聖職を尊重するよう求めた。

 

イタリアの政治家たちも、あらゆる立場からトランプ大統領の発言を批判。トランプ氏の熱烈な支持者である極右のマッテオ・サルヴィーニ副首相は、「平和と紛争解決に尽力している人物がいるとすれば、それは教皇レオ14世だ。平和の象徴であり、何十億ものカトリック信者の精神的指導者である教皇を攻撃するのは、有益でも賢明な行為とも言えない」と述べた。

 

またイタリアのメローニ首相も、「トランプ大統領の教皇に対する発言は容認できない。教皇はカトリック教会の長であり、平和を呼びかけ、あらゆる形態の戦争を非難するのは当然のことだ」と批判した。

 

 

イタリアのリベラル派の元首相であるマッテオ・レンツィ氏は、「教皇に対するこれほど露骨な攻撃は、何世紀ぶりだろうか」と述べ、教皇を「架け橋となる人物」と評し、トランプ大統領を「友好関係と文明の破壊者」と表現したという。

 

イエスのような自身の画像を投稿

 

一方、トランプ大統領は、AIで生成した自身の画像を「Truth Social」に投稿した。

 

その画像は、自身をイエス・キリストのように描いたもので、両手から神聖な光が放たれ、病院のベッドで病に苦しむ男性を癒している様子が描かれていた。

 

X_Republicans against Trump

 

しかしその後、キリスト教徒支持者の一部から激しい非難を浴び、トランプ氏はその投稿を削除した。(了)

 

出典元:The Guardian:I do not fear Trump, says Pope Leo after US president calls him ‘weak’(4/13)

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