下着姿でヘルメット…独の自転車安全キャンペーンの動画が批判を浴びる
ドイツで自転車のヘルメットを被るよう求める動画が公開されたが、それが非難を浴びている。
若者にヘルメットを被るよう求める
ドイツのAndreas Scheuer運輸大臣は、若いサイクリストに対してキャンペーンを実施し、ヘルメットを被るよう求めるため、動画を作らせたという。
動画には次世代のトップモデル候補であるAlicijaさんなどが、下着姿でヘルメットを付け、ベッドに横たわっている姿などが映っていた。
またモデルが映ったポスターなどには、「ヘルメットはクソに見えるが、命を守ってくれる」というキャッチフレーズが付けられている。
Scheuer運輸大臣はこの方法がメッセージを伝えるのによいと思ったらしいが、キャンペーンを立ち上げる2日前、ドイツの女性国会議員らが手厳しいコメントで非難したそうだ。
Viele junge Menschen verzichten aus ästhetischen Gründen auf einen Helm beim Fahrradfahren. Das wollen wir ändern! U. a. mit einer gemeinsamen Aktion von BMVI, @DVR_info & @topmodel. Unsere Botschaft: #HelmeRettenLeben!
Mehr Infos 👉 https://t.co/wFnNR3yaiL #gntm #gntm2019 pic.twitter.com/TzlglgAaiE
— BMVI (@BMVI) March 21, 2019
🚲🚴♂️‼️⛑️Diskussion über #Fahrradhelm-Aktion: DVR-Hauptgeschäftsführer Christian Kellner nimmt Stellung –> https://t.co/CzCphQ8nXc @BMVI @BILD #HelmerettenLeben pic.twitter.com/FW3Mm71GTo
— DVR (@DVR_info) March 24, 2019
If this is sexist, I don't want to be woke. #HelmeRettenLeben pic.twitter.com/AAsiLoKruA
— Chris Murray (@chrismurraylaw) March 24, 2019
「間抜けで、性差別主義者」
社会民主党の女性国会議員で、女性委員会の議長を務めるMaria Noichl氏は、Bild新聞において「恥ずかしくて間抜け、性差別主義者。運輸大臣は自らの政策を、裸の肉体を使って表わした(流通させた)」と痛烈に批判した。
一方、運輸省はツイッターにおいて、このキャンペーンのターゲットが若い男女であることを指摘。その上で動画を擁護した。
またこの動画は14歳から49歳までの178万人によって視聴されたと述べたという。(ただし今回紹介したYouTubeでは、そこまで視聴者はいない)
ドイツの道路安全協会によれば、昨年は430人のサイクリストが路上で死亡し、この数は2017年より14%も増加したという。
しかもヘルメットを被っていたのは、ターゲットになっている年齢層の8%しかいなかったそうだ。(了)
出典元:BBC:Cycle helmet safety campaign with scantily clad models sparks storm(3/24)