スイス空軍のジェット機が誤った街を飛行、ヨーデルが響き渡る会場でショーを行う
スイス空軍のアクロバット飛行隊が、間違って異なる場所でショーを行うという、前代未聞の出来事が起きた。
6km離れた別の街を飛行
その飛行隊とは、スイス空軍に所属する「パトルイユ・スイス」。ちょうどアメリカ空軍の「ブルーエンジェルス」や航空自衛隊の「ブルーインパルス」のような存在だ。
彼らは7月6日、スイスの航空誌に残る人物の偉業を称えるため、ランゲンブルックの街の上空を飛行する予定だったという。
しかし実際は、そこから西へ約4マイル(約6.4km)離れたミュームリスヴィル(Mümliswil)の街を飛行。ヨーデル・フェスティバルが行われている上空で、誤って曲芸飛行を披露してしまったそうだ。
Tomorrow Saturday, from 6:35 p.m. to 7:05 p.m.: the @patrsuisse at Stars of Sounds in Murten.
Additionally we fly from 11:00 to 11:15 a.m. in honour of Oskar Bieder in Langenbruck. | @vbs_ddps#patrouillesuisse #swissness #schweizerarmee #starsofsounds
© WL Swiss Photography pic.twitter.com/w87el7vb6D— Patrouille Suisse (@patrsuisse) July 5, 2019
偉業を成し遂げた人物を称えるため
「パトルイユ・スイス」のチームは、Oskar Bider氏の没後100年を記念して、彼が生まれた街、ランゲンブルックでパフォーマンスを行う予定だったという。
Bider氏は1913年、22歳の時にアルプス山脈を両方向から越えた、最初の人物とされている。
しかしミュームリスヴィルへ到着した時、「パトルイユ・スイス」のリーダーは地上に複数のテントがあるのを発見。
そこではちょうど「第31回ノースウェスト・ヨーデル・フェスティバル」が開催されていたのだが、リーダーはその場所を目的地と思い込み、編隊に誤って指示を与えてしまったという。
Next Saturday, 06 July 2019, Patrouille Suisse will be flying at Stars of Sounds in Murten in the late afternoon | @vbs_ddps @starsofsounds#patrouillesuisse #swissness #tigerf5 #swissairforce #swiss_air_force #sphair #flatty #schweizerarmee #starsofsounds
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— Patrouille Suisse (@patrsuisse) July 2, 2019
スイス国防省のスポークスマンは、その後の会見で謝罪。パイロットたちが乗っているジェット機「F-5E Tiger II」には現代的な装備はなく、GPSもついていないことを明かした。
またパイロットたちはいまだに地図とペン、そして自身の目で確認しながら飛行していることも明らかにした。
しかしヨーデル・フェスティバルの参加者は、予期せぬ航空ショーに喜び、楽しんだという。(了)
下は「パトルイユ・スイス」を紹介した動画。
出典元:Mirror:Fighter jet display team soars over the WRONG town as it held yodelling festival(7/9)
出典元:BBC:Patrouille Suisse: Fighter jet display team fly-by misses town(7/8)