暑かったら仕事を休める?英で猛暑時の労働を見直すプランが提案される
先週、38.7℃にも達したイギリスで、職場での暑さ対策を含めた、新しいプランが提案された。
追加で休暇が取れるかも?
このプランを提案したのは野党の「労働党」だ。彼らは、もし体力を使う仕事をしている職場の気温が、30℃もしくは27℃以上になった場合、労働者が適切な待遇を受けられるよう提案した。
そのプランでは、労働時間をフレキシブルにしたり、従業員ごとに異なった時間で通勤できるようにしたりするという。
また追加で休暇が取れるようにしたり、職場でよりリラックスできるようなドレスコードに変えたりできる案も盛り込まれているそうだ。
「暑い中での仕事は生産性も低下」
このプランを提案した労働党の「影の労働大臣」であるLaura Pidcock氏は、議会で次のように述べた。
「暑い状況で働くことは、本当に居心地が悪いですし、ストレスが多く、生産性も下がり、病気にもなります。(略)だから次の労働党政権は、今週のような熱波の時、雇用主に対して労働者が必要としていることに対処するよう要求することになるでしょう」
「私たちは皆が、耐えられないほどの暑い状況で働くことから自分を守る権利を持つべきだと思います」
そもそもイギリスでは多くの労働者は、危険なほどの暑さの中で働くことから、自身を守る法的な手段を持っていないという。
実際、現在のガイダンスでも、最低限維持しなければならない職場での気温の下限には言及しているが、上限については制限がない状況とされている。
無論、今回の提案は職場での気温についてのことで、しかも提案に過ぎない。ただ暑さから労働者を守るという視点は新しいと言えるかもしれない。(了)
出典元:METRO:Campaign to let people leave work if it’s too hot is launched(7/26)
出典元:INDEPENDENT:CAN YOU LEGALLY LEAVE WORK IF IT BECOMES TOO HOT?(7/26)