アラブ首長国連邦で法律を改正、飲酒や離婚の規則が大幅に緩和
中東にあるアラブ首長国連邦(UAE)で、連邦法が大きく変わり、今後住民や外国人の生活スタイルなどが変わる可能性が出てきた。
法律の大幅な見直しを発表
アラブ首長国連邦は11月7日、過去数年間で最も大きな法律の見直しをすると発表。飲酒や離婚に関する規則が大幅に変更されたという。
この変更は直ちに反映(施行)される予定で、そうなれば、もはや飲酒は犯罪に含まれなくなるそうだ。
そして以前は、別の犯罪で逮捕された場合など、ライセンスなしでアルコールを摂取したことに対する告発が行われる可能性があったとか。
しかし今度の改正により、アルコールのライセンスがなくても、指定されたエリアで酒類の販売ができ、酒類を所有、または飲んだとしても起訴されなくなるという。
21歳以上でないと飲酒できない
ただしアルコールはプライベートな場か、許可された公共の場でしか摂取できない。
また合法的に飲酒が許されるのは、21歳以上の人で、その年齢に満たない人に酒類を販売した場合は、罰を受けることになるという。
ただアラブ首長国連邦に含まれるアブダビではすでに2018年から、徐々にアルコールに対する制限は緩和されているという。
離婚の場合も、母国の法律を適用
また離婚についての法律も、大幅に改正され、母国の法律が適用されるようになるという。
例えばある外国人夫婦が母国で結婚し、その後アラブ首長国連邦に移住。その後離婚した場合、UAEの裁判所でも、結婚が行われた国(母国)の法律が適用されるそうだ。
このような大幅な法律の改正は、外国からの投資を招き、海外からの訪問者を惹きつけるため、または住民に対する規則を容易にする目的で行われたと考えられている。(了)
出典元:The National:UAE legal reforms: new alcohol laws explained(11/8)
出典元:The National:UAE sets out legal overhaul of personal and family law(11/9)