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米高校で過去30年に約100人が脳腫瘍、調査で放射線は検出されず

米高校で過去30年に約100人が脳腫瘍、調査で放射線は検出されず
flickr_Jorge Franganillo

ニュージャージー州の同じ学校から、過去30年間に約100人が脳腫瘍と診断された問題で、先日調査が行われ、放射線などが検出されなかったと発表された。

 

100人以上の元生徒や職員との結果も

 

その学校とは、ニュージャージー州の町、ウッドブリッジ・タウンシップにあるコロニア高校だ。

 

ここに通っていた94人の元生徒と職員が、その後人生の後半において脳腫瘍を発症したことが明らかになった。

 

また環境科学者のAl Lupiano氏が、フェイスブックで同じような経験を持つ卒業生がいないか調べたところ、104人の元学生や教員が脳腫瘍と診断されたと答えたという。

 

このため保健当局は根本的な原因を調査してきたが、先日調査結果が発表された。

 

放射線は通常の範囲内

 

5月26日、ウッドブリッジ・タウンシップのジョン・マコーマック市長はプレスリリースで、4月中に学校敷地内で実施された環境調査の結果を発表した。

 

この調査では、エンジニアリング・コンサルティング会社の「T&M Associates」と放射線・環境修復会社の「Cabrera Services, Inc.」が、ガンマ線スキャン装置を使って実施したという。

 

そして校舎の内部と外部のラドンと放射線の両方を徹底的に検査した結果、癌を引き起こす危険なものの証拠は何も得られなかったそうだ。

 

その上でマコーマック市長は「病気とコロニア高校の建物や敷地との間に因果関係はありません」と述べた。

 

またこの調査結果は、環境保護庁と疾病管理センターによって精査され、彼らもその結論に同意しているという。

 

さらにニュージャージー州環境保護局長官のShawn M. LaTourette氏は、学校の敷地内に高い放射線量の証拠がないことが調査で分かったとし、次のように述べている。

 

「結論として、高校と敷地内の放射線調査の結果は、ニュージャージー州の環境放射線レベルの通常の変動の範囲内であり、したがって、その場所にいる個人の放射線被曝の懸念を示すものではありません」(了)

 

出典元:ABC News:More than 100 people with brain tumors from same high school in New Jersey(4/19)

出典元:People:No Radioactivity Found at N.J. High School After 94 People Developed Brain Tumors, Study Shows(5/26)

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