絶滅危惧種のホホジロザメを美味しく食べたインフルエンサーに、高額の罰金刑【中国】
大食い動画で知られた中国のインフルエンサーが、ホホジロザメを調理し、食べる場面を投稿。野生動物保護法に違反したとして、政府当局から日本円にして約240万円の罰金を言い渡された。
180cmのホホジロザメを調理
Tiziという名で抖音(ドウイン/中国版TikTok)に動画を投稿している彼女は、大食いやゲテモノ食いで知られたインフルエンサーだ。
問題の動画が撮影されたのは昨年のこと、そこには彼女が体長180cmほどのホホジロザメを買う場面や、野外に起こした火で焼く様子、巨大な中華鍋に作ったソースで煮込む様子などが映っている。
そして最後に、大きな肉片にかじりついた彼女は「(サメの)見た目は怖いけど、騙されないで。その身はとても柔らかいのよ」と言う。
オリジナルの動画(約6分)は抖音で観ることができる。一部を抜粋·編集したものが、TikTokにも出回っている。
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ホホジロザメは人を襲うことで知られるが、食用になるのは確かだ。Wikipediaによれば、「少し筋っぽいが味や食感は豚肉のロースに似ており、悪くない」とのこと。
当局が細胞を鑑定
昨年この動画が投稿された時、Tiziさんを非難するコメントが多く寄せられたと報じられている。ホホジロザメは国際自然保護連合(IUCN)が指定する絶滅危惧種で、中国国内でも野生動物保護法によって護られている。
政府当局は昨年8月からこの件を捜査し、残されていた魚肉の細胞からそれがホホジロザメであることを確認した。そして今年1月になってから、Tiziさんに12万5000元(約240万円)の罰金を科したことを発表した。また、Tiziさんにサメを売った業者と捕獲した漁師も逮捕されたとのこと。
ちなみに、彼女はホホジロザメを7,700元(約14万8000円)で買ったそうだ。(了)
出典元:Mirror:Food influencer fined £15,000 for cooking and eating great white shark in viral video(1/30)