レバノンのシーア派武装組織「ヒズボラ」は連日、イスラエル北部へロケット弾攻撃を続けている。

 

2日連続、ハイファへ攻撃

 

「ヒズボラ」は10月6日夜、イスラエル北部の町、ハイファにロケット弾攻撃を行い、その破片などが当たるなどして、少なくとも10人が負傷したという。

 

この攻撃で「ヒズボラ」はイスラエル軍の基地を狙ったと見られ、ロケット弾の一部は、イスラエルの防空システムをすり抜けて、数発が着弾したと考えられている。

 

Video shows the moment a Hezbollah attack hit the Israeli port city of Haifa after a barrage of rockets was fired and a number of them evaded air defence systems. pic.twitter.com/L5EVWQmY6a

— Al Jazeera English (@AJEnglish) October 7, 2024

 

また「ヒズボラ」は10月7日にも、同じくハイファに対して、「大規模なロケット弾攻撃を行った」と発表。またイスラエルのテルアビブ近郊にある軍事目標も、ミサイルで攻撃したと明らかにした。

 

イスラエル軍は、レバノンから飛来したミサイル約5発を探知。一部は迎撃され、残りは空き地に落下したと発表している。

 

Footage obtained from local news accounts shows smoke rising in Israel as sirens ring out after Hamas fired a barrage of rockets towards Tel Aviv on the one-year anniversary of the October 7 attacks. pic.twitter.com/EJgtz4kCVS

— Al Jazeera English (@AJEnglish) October 7, 2024

「フーシ派」もミサイル攻撃

 

イエメンの反政府組織「フーシ派」も7日、イスラエルのテルアビブにある軍事目標に対して、2発のミサイルを発射したと発表した。

 

イスラエル軍側は、イエメンから発射されたミサイルを中部上空で迎撃し、撃ち落したと明らかにした。

 

またイスラエル軍は、レバノンへの空爆を続けており、7日には首都・ベイルートを攻撃。この攻撃についてイスラエル側は、「ヒズボラ」の諜報機関の本部を狙ったと主張している。

 

Israeli forces have blown up a mosque in the southern Lebanese village of Yaroun as Israel intensifies its attacks in the area. pic.twitter.com/17YqSfy3DS

— Al Jazeera English (@AJEnglish) October 7, 2024

ガザ地区全域で72人が死亡

 

ガザ地区でもイスラエル軍の攻撃が続けられており、中部のブレイジ難民キャンプへの攻撃で3人のパレスチナ人が殺害され、6人が負傷したという。

 

またガザ地区南部のハンユニスでも、イスラエル軍の攻撃が続けられ、住宅への砲撃でパレスチナ人の子供1人が死亡、女性1人が重傷を負ったそうだ。

 

さらに南部のラファなどでも攻撃が続けられ、7日の夜明け以来、ガザ地区全域で少なくとも72人のパレスチナ人が殺害された。

 

ニューヨークで親パレスチナのデモ

 

アメリカのニューヨーク市では、数千人のデモ参加者が街頭に繰り出し、ガザ地区での停戦を呼び掛けた。

 

また少なくとも10の大学で、学生の団体らが授業のボイコットを呼びかけ、ガザ地区やレバノンでの攻撃中止を求めて、公園などに集まりデモ行進を行ったという。

 

ニューヨーク市にあるコロンビア大学の学生も7日、キャンパス内で「フリー、フリー、パレスチナ」と叫びながら行進したそうだ。

 

しかもキャンパスの外では、ユダヤ系の人々も集まり、ガザ地区での停戦を呼びかけ、人質を「今すぐ連れ返せ！」と訴えたという。（了）

 

出典元：Al Jazeera：Live: Hamas and Hezbollah fire rockets at Israel on October 7 anniversary(10/7)