「嘘だらけ、史上最悪の演説」トランプ氏の一般教書演説を民主党が批判

アメリカのトランプ大統領は2月24日夜、連邦議会の上下両院合同会議で、主要政策の方針を示す一般教書演説を行った。
「黄金時代が目前に迫っている」
トランプ氏の演説は、史上最長となる1時間48分にも及び、その中で彼は関税、国境警備、軍人募集、エネルギー生産など、さまざまな話題に触れた。
トランプ氏は、経済は好調で、インフレは抑制されており、黄金時代が目前に迫っていると発言。バイデン前政権を批判し、この1年間で「誰も見たことがないような変革、歴史に残る好転を成し遂げた」とし、「アメリカはかつてないほどに尊敬されている」と誇った。
しかし依然、物価高は続いており、ウクライナ侵攻ではロシア寄りの政策をとり、グリーンランド問題でヨーロッパ各国は、アメリカに背を向けつつある。
しかも演説で、トランプ氏は民主党の議員を指さし、「クレージー」や「国を破壊している」などと批判した。
「嘘の連続」と非難
民主党議員らは、トランプ氏の演説を嘘の連続だと非難。アリゾナ州選出のマーク・ケリー上院議員は、次のように述べた。
「大統領就任から1年が経ち、家庭は食料品店で支払う金額が増えている。高齢者は処方薬を買うのに苦労している。中小企業の経営者は店の維持に苦労しており、トランプ大統領の違法な関税は状況を悪化させている」
カリフォルニア州選出のラウル・ルイス下院議員は、演説で主張された内容を一つ一つ検証。次のように主張した。
「彼はインフレについて嘘をつき、関税は私たち全員の負担を増大させました。彼は医療についても嘘をつき、彼の政策は何百万人ものアメリカ国民から医療保険を奪いました。彼は退職者保護についても嘘をつき、社会保障とメディケアを解体するために、あらゆる手段を講じています」
デラウェア州選出のクリス・クーンズ上院議員は、「トランプ大統領には今夜、国民を一つにまとめるチャンスがあった。ところが演説では嘘をつき、責任を回避し、直面する課題に不安を抱くアメリカ国民への答えを全く示さなかった」と語った。
カリフォルニア州選出の民主党、ブラッド・シャーマン下院議員は、トランプ氏の演説を「我が国史上、最も長く、最悪の一般教書演説」だと酷評した。
マサチューセッツ州選出のジム・マクガバン下院議員は、膨大な量の虚自体がトランプ氏の戦略だったと示唆、次のように述べた。
「もし他の大統領が、経済実績について、これほど壮大で不条理な嘘を吐き続けていたら、大スキャンダルになっていただろう。トランプ氏の戦略は、追いつけないほどの大量のデタラメで世論を覆い尽くすことだ。真実を諦めてはいけない」
演説中に民主党議員が批判
議場の雰囲気は、演説中も同様に緊迫していたという。テキサス州のアル・グリーン下院議員は「黒人は猿ではない!」と書かれたプラカードを掲げた後、退場させられた。
ミネソタ州のイルハン・オマール下院議員は演説中、大統領に向かって「あなたはアメリカ国民を殺した」と叫び、ミシガン州のラシダ・トレイブ下院議員も「エプスタインのファイルを公開せよ」と叫んだ。
ミネソタ州では先日、移民関税執行局(ICE)の職員により、アメリカ市民の女性が射殺され、また税関・国境警備局(CBP)の職員により、男性も射殺された。
演説後、トランプ大統領はオマール下院議員とトレイブ下院議員について、SNSに「彼らを来た場所へ送り返すべきだ」と投稿。「狂人、狂人のような、腫れ上がり、充血した目をしている」と述べ、「施設に入れるべき顔つきだ」と人種差別的な犬笛を連発したという。(了)
出典元:The Guardian:‘Nobel prize for fiction’: Trump’s State of the Union provokes polarized reactions(2/25)


























