米・イスラエルがイランの首都で大規模な空爆を実施、米兵140人が負傷

アメリカとイスラエル軍はイランへ攻撃を続けており、3月10日にはこれまでになく大規模な空爆が行われたという。
米がイスラエルに石油施設への攻撃停止を要請
イランの首都・テヘランの住民は10日、「最悪の空爆の夜」を経験したと語り、激しい爆撃を受け、立て続けに爆発音が聞こえたと証言している。
またテヘランでは計画停電が実施され、通信の大部分が不通になったそうだ。
アメリカのヘグセス国防長官も3月10日、記者会見で「今日はまたしても、イラン国内で最も激しい攻撃の日となるだろう」と述べていた。
イスラエル側も10日、一連の攻撃で兵器開発施設を攻撃したと発表。ただテヘランでは、イスラエル軍により石油関連施設も攻撃され、周囲には黒煙が立ち込めたという。
世界保健機関(WHO)は、石油施設への攻撃後に降る「黒い雨」が呼吸器系疾患を引き起こす可能性があるとして、イラン国民に屋内にとどまるよう呼びかけた。
アメリカ側は、約1000万人の住むテヘランが有毒な黒煙と酸性雨に覆われ、イラン国民への健康被害が報告されていることから、イスラエルに対し、エネルギーインフラへの攻撃停止を要請したという。
イランもイスラエルの軍事施設を攻撃
一方、イラン側も報復として、近隣の湾岸諸国にあるアメリカ軍基地などを攻撃。アラブ首長国連邦のドバイとバーレーンでは早朝、ミサイル接近警報が鳴らされたそうだ。
サウジアラビアはドローン2機を撃墜したと発表し、クウェート国家警備隊もドローン6機を撃墜したと発表している。
またイラン軍は10日、声明で「軍は攻撃用ドローンを用いて、イスラエルのハイファの軍事施設と偵察衛星の受信センターを攻撃した」と述べた。
イラン軍によれば、これらの軍事施設は、イスラエルの兵器生産や戦闘能力強化において、重要な役割を果たしているという。
イスラエルで191人が病院に搬送
イスラエル側は、イランの攻撃により、これまでに11人が死亡したと発表しており、3月10日には過去24時間で、191人が病院に収容されたと明らかにした。
イスラエル保健省によれば、191人のうち1人が重体、3人が重傷で入院し、中程度の負傷者は2人、軽傷は172人だったという。またイランへの攻撃を開始してから、これまでに計2339人が負傷して病院に搬送され、そのうち95人が現在も入院中だと報告している。
一方、アメリカ国防総省も10日、イラン戦争が開始されてから、140名の兵士が負傷したと明らかにした。負傷者の大半は軽傷で、108名が既に任務に復帰。8名は依然として重傷とされ、治療を受けているそうだ。
また3月9日には、8人目のアメリカ兵がクウェートで、「健康関連の事案」で死亡したと明らかにしている。
仏大統領、ホルムズ海峡の防衛を準備
トランプ大統領は3月10日、アメリカ軍がイランの機雷敷設艦10隻を攻撃し、完全に破壊したと発表。またイラン側が、ホルムズ海峡に機雷を敷設したという「報告はない」と述べた。
フランスのマクロン大統領は、キプロス訪問の際、フランスとその同盟国が、ホルムズ海峡の再開に向けて「純粋に防衛的、かつ支援的な任務」を準備していると発表。「このミッションは、紛争の最も激しい局面が終息し次第、できるだけ早く開始される」と述べた。
またマクロン大統領は、キプロス島のイギリス軍基地への無人機攻撃を受け、EU(欧州連合)がキプロスを支援するために、あらゆる手段を講じると約束したという。
そしてイギリス海軍の45型駆逐艦「ドラゴン」も10日、キプロス防衛強化のため、ポーツマス海軍基地を出港し、地中海東部へ向かったそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Middle East crisis live: Trump says US destroyed Iranian mine-laying vessels and vows action if any found in strait of Hormuz(3/10)


























