米代表団が和平交渉のためにパキスタンへ出発予定、イラン側は出席に慎重姿勢

アメリカの代表団が、イランとの和平協議のため、パキスタンへ向かう準備をしていると報じられている。
アメリカは協議に前向きな姿勢
アメリカのトランプ大統領は4月20日、SNSの「Truth Social」への投稿で、イランとの合意は「比較的早く」実現すると改めて主張した。
またトランプ氏はSNSで、イランが合意に同意するまで、アメリカはイランの港湾封鎖を解除しないと主張。「この封鎖は、イランを完全に破滅させている。イランは1日5億ドルもの損失を出しており、これは短期的に見ても持続不可能な額だ」と投稿した。
このような状況の中で、アメリカのJ・D・バンス副大統領は4月21日に交渉団を率いて、パキスタンの首都・イスラマバードへ向かう準備を進めているという。
イラン側は交渉の参加に否定的
しかしイラン側は協議に参加することに慎重な姿勢を見せており、イラン外務省の報道官は、イランの貨物船に対するアメリカ軍の攻撃、イランの港湾に対する海上封鎖、そしてレバノンにおける停戦合意の履行遅延は、いずれも「停戦合意の明白な違反」であると非難した。
その上で、アメリカが合意の履行段階から違反行為を繰り返してきたとして、現時点でイランはアメリカとの新たな協議を行う予定はないと述べた。
また今年の2月28日に始まった米・イスラエルによる対イラン戦争と、昨年6月の12日間に及ぶイランへの攻撃は、いずれもイランとアメリカが核開発計画について協議していた最中に勃発しており、報道官はその事実を指摘し、「イランは過去の外交協議における、アメリカのイランへの攻撃を忘れることはできない」と述べた。
イランのアラグチ外務大臣も、パキスタンのイシャク・ダル外相に対し、アメリカによる「停戦協定の継続的な違反」が、外交プロセスの継続を阻む大きな障害になっていると伝えたという。
一方、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は、緊張が高まったことを受け、事態の沈静化を図るため、「戦争は誰の利益にもならない。脅威に抵抗しつつも、緊張緩和のためにあらゆる合理的かつ外交的な手段を用いるべきだ」と述べた。
フランスのマクロン大統領も4月20日、共同記者会見で緊張緩和を呼びかけ、「我々の立場は変わらない。外交を通じて解決する必要がある。皆が冷静になるべきだ」と述べた。
イスラエル軍がガザ地区を空爆
一方、イスラエル軍は停戦中であるにも関わらず、レバノン南部を攻撃し続けており、4月20日にもリタニ川付近にある Qaqaiyat al-Jisrの町をドローンで攻撃したという。
またイスラエル軍は停戦中であるにも関わらず、ガザ地区へも攻撃を続けており、4月20日にはガザ地区中部のブレイジ難民キャンプで、イスラエル軍の空爆により男性1人が死亡、北部のガザ市内でも別の空爆により1人が死亡、数人が負傷した。
スペインのペドロ・サンチェス首相は4月19日、欧州連合(EU)に対し、イスラエルとの連合協定の破棄を求める意向を示し、次のように訴えた。
「EUが、イスラエルとの連合協定を破棄する時が来た。我々はイスラエル国民に何の敵意も抱いていない。むしろその逆だ。しかし、国際法、ひいてはEUの価値観と原則を破る政府は、我々のパートナーではあり得ない」(了)
出典元:The Guardian:Middle East crisis live: Iran sends mixed signals on talks after US seizes ship(4/20)


























