トランプ氏、イスラエル軍と「ヒズボラ」の停戦を発表、ネタニヤフ氏「攻撃は継続する」

アメリカのトランプ大統領は、イスラエル軍とレバノンのシーア派組織「ヒズボラ」とが停戦すると発表したが、その直後、イスラエルのネタニヤフ首相は攻撃継続の意志を示した。
「イスラエルはヒズボラを攻撃しない」
アメリカのトランプ大統領は6月1日、レバノンのNada Maawad駐米大使と電話会談を行い、「イスラエルのネタニヤフ首相から、この(ヒズボラとの停戦)合意案の承認を得た」と伝えたという。
その後、Maawad駐米大使は会談の内容を、レバノンのアウン大統領に伝え、アウン大統領はそれを「ヒズボラ」側に通知。レバノンの大統領府は声明を発表し、「ヒズボラが相互攻撃停止を求める、アメリカの提案に同意したとの確認を得た」と語った。
大統領府は「この提案に基づき、イスラエルはベイルート南部郊外への攻撃を停止し、その見返りとしてヒズボラは、イスラエルへの攻撃を控えることになる」と述べた。
トランプ大統領も、代表者を通じて「ヒズボラ」と「非常に良い電話会談」を行い、「すべての攻撃を停止することで合意した」と主張。「イスラエルはヒズボラを攻撃せず、ヒズボラもイスラエルを攻撃しない」と語った。
またトランプ氏はSNSに、「イスラエルのビビ・ネタニヤフ首相と非常に実りある電話会談を行った。(レバノンの首都)ベイルートに軍隊は派遣されない。派遣予定の部隊は既に引き返させられた」と投稿した。
しかしその直後、イスラエルのネタニヤフ首相は、SNSに次のように書き込んだ。
「ヒズボラが我々の都市と市民への攻撃を止めなければ、イスラエルはベイルートのテロ標的を攻撃する。我々のこの立場は変わらない。イスラエル軍はレバノン南部で計画通り作戦を継続する」
イランは和平交渉の中止を発表
イスラエルによるレバノンへの攻撃はヨーロッパ各国も批判しており、イランも以前から非難してきた。そしてトランプ氏による停戦の発表がある前、イランのアッバス・アラグチ外務大臣は、次のように述べていた。
「イランとアメリカの停戦は、レバノンを含むあらゆる戦線における停戦であり、これは疑いの余地はない。いずれかの戦線での停戦違反は、あらゆる戦線における停戦違反となる。アメリカとイスラエルは、いかなる違反の結果についても責任を負う」
その後、イラン革命防衛隊系の「タスニム通信」は、「イラン政府が、レバノンとガザ地区におけるイスラエルの作戦停止に関する要求が満たされるまで、アメリカとの和平交渉は行わないと表明した」と報じた。
またイラン中央軍司令部は、イスラエルが計画しているベイルート南部郊外への攻撃を実行した場合、イスラエル北部を攻撃すると警告した。
その後、トランプ大統領は、イスラエルと「ヒズボラ」との停戦の仲介に動いたと考えられている。
高市首相はイランの申し出を断る
一方、イランのペゼシュキアン大統領は6月1日、日本の高市首相と電話会談を行い、ホルムズ海峡での「日本船の円滑かつ容易な航行を確保できるよう努める」と述べたという。
この電話会談はわずか15分だったとされ、高市首相はイランの申し出を断り、日本やアジア諸国を含む、『全ての国』の船舶がホルムズ海峡を、1日も早く自由で安全に通過できるように求めたという。
また「(アメリカとの戦闘終結に向けた)合意が一日も早く得られることを、強く期待している」とも述べたそうだ。
つまりこの発言は、アメリカとイランが停戦するまで、「日本の船を特別扱いして、ホルムズ海峡を通してもらわなくても良い」という意味であり、明らかにトランプ大統領に気兼ねした態度と言える。
高市首相は、日本の船がホルムズ海峡を通過することを、アメリカへの裏切りと考えている節があるが、すでに国内はナフサやシンナーなどが不足し、ガソリンや重油も高騰。中小企業は経済活動ができず、魚も含めてあらゆる食料品が高騰し、国民は生活に苦しんでいる。(了)
出典元:The Guardian:Middle East crisis live: Trump says Israel won’t send troops to Beirut after Netanyahu call; US not aware of Iran suspending talks(6/1)
出典元:Aljazeera:Iran war live: Trump says he spoke to Netanyahu, Hezbollah about Lebanon(6/1)


























