49光年離れた惑星に大気を発見、水も存在する可能性

研究者らが、49光年離れた地球型の惑星に大気を発見し、太陽系外の生命探査が新たな展開を見せている。
ハビタブルゾーン内の惑星で大気
これまでにも「サブネプチューン」と呼ばれる巨大なガス惑星に大気が存在することや、またハビタブルゾーン(生命が存在できる領域)の外側に位置する岩石惑星に、大気の存在を示す兆候も見られた。
しかし今回発見された地球型惑星の「LHS 1140b」は、ハビタブルゾーン内にあり、観測によって大気の存在が確認されたという。
太陽系外のハビタブルゾーンにある岩石惑星において、大気が観測されたのは初めてとされ、また岩石惑星の大気成分を直接的に特定したのも、今回が初めてになるそうだ。
最近までハーバード大学に所属し、今回の研究論文の筆頭著者であるCollin Cherubim博士は、次のように述べている。
「これは本当に刺激的な発見です。なぜなら、LHS 1140bは、太陽系外における宇宙生物学と居住可能性の研究において、最も有望で魅力的な実験室として、まさに最前線に躍り出たと言えるからです」
地球とは多くの点で異なる可能性
「LHS 1140b」は2017年に発見されており、地球の5.6倍の質量を持ち、比較的地球に近く、「くじら座」にある小さな赤色矮星の周りを公転しているという。
Cherubim博士は、この惑星が、全体的な組成や温度など、いくつかの点で地球と似ていると指摘。その一方で、潮の満ち引きが固定されていること、より多くの水が存在する可能性があること、そしておそらく全く異なる大気を持っていることなど、多くの点で異なっているとも指摘している。
2024年には「LHS 1140b」から、ヘリウムが放出されているのが観測されたが、2025年には観測されなかったため、大気の流出が時間的に変動することが示された。
Cherubim博士によれば、今回の研究の結果、「LHS 1140b」には居住可能な環境に必要な要素が、全て揃っていることが判明したという。
その要素とは、比較的岩石質の惑星であり、液体の水が存在できる温度であること、そして水が宇宙空間に逃げるのを防ぎ、惑星表面を有害な放射線から守る大気が存在することだ。
また「LHS 1140b」の恒星である赤色矮星自体も、太陽より小さくて暗いが、フレアが少なく、静穏な状態にあるという。
Cherubim博士は、「そのため、特に生命の兆候を探す上で、LHS 1140bは今後も探査を続けるべき、非常に魅力的な場所です」と語っている。
今回の研究結果は、7月16日に科学誌「Science」に掲載された。(了)
出典元:The Guardian:Earth-like exoplanet found to have an atmosphere(7/16)


























