死亡したとみられていたエベレストの登山ガイド、1週間後に奇跡の生還

エベレストの登山ガイドの男性が行方不明となり、死亡したと考えられていたが、その後自力でベースキャンプへ戻ろうとしている途中、救助された。
家族も生存を諦めていた
その男性とは、ダワ・シェルパ氏(52)だ。彼は5月29日、ポーランド人の登山家と共にエベレストの山頂(約8849m)に到達できず、下山する途中、行方不明になったという。
ダワ氏が最後に目撃されたのは、第3キャンプ(第4キャンプが最終地点)より上とされるが、彼は食料や水、酸素ボンベも持っていなかったそうだ。
その後、捜索が行われたが、結局見つからず、関係者はダワ氏の生存が絶望的と考え、家族もすでに諦め、葬儀の準備を進めていた。
しかし約1週間後の6月4日、ダワ氏がベースキャンプのすぐ上にある、Khumbu氷瀑周辺の雪の斜面を這い下りているところを、山岳清掃員らによって発見された。
A Nepali Sherpa has been found alive on the slopes of Mount Everest after missing for six days without food or oxygen. Dawa Sherpa was reunited with his family, who had already begun funeral rituals. pic.twitter.com/6bqG73GvoY
— Al Jazeera English (@AJEnglish) June 4, 2026
凍傷などの治療、容体は安定
ダワ氏はすぐに安全な場所まで運ばれて、食料と水が与えられ、さらに救助ヘリコプターでカトマンズのハムス病院に搬送されたという。
病院では妻と娘が待っていたが、当時家族は、数日間続く葬儀の2日目を迎えていたそうだ。
娘のメンド・ラモ・シェルパさんは、父親が凍傷などの合併症の治療を受けており、容体は安定し、話もできると説明した。
ネパールのエベレスト登山会社はSNSへの投稿で、「ダワ氏は食料、水、酸素ボンベなしでほぼ1週間、危険なKhumbu氷瀑を一人で踏破した」と述べたという。
またネパールの登山コミュニティの指導者、アン・ツェリン・シェルパ氏も次のように語っている。
「これほど過酷な状況下で、何日も山中で生き延びたのは、まさに奇跡としか言いようがありません。(略)もし他の人だったら、生き延びられなかったかもしれません」
ダワ氏を発見したチームは、登山シーズンの開始時にルートに梯子やロープを設置し、シーズンの後には装備を撤去して、現場を清掃する活動を行っているという。(了)
出典元:ABC net:Nepalese climbing guide survives week on Mount Everest without food or oxygen(6/4)


























