英首相のパーティー問題で、パブが店名を「嘘つき野郎」に変更を検討
イギリスにあるパブが、ボリス・ジョンソン首相への抗議のために、店名を変更しようとしている。
英首相を嘲る店名に変更か?
その店とは、イングランド・リバプール近郊の街、ニューブライトンにあるパブ「James Atherton」だ。
この店は、以前から度々政治に問題がある時に、店の名前を変えてきたという。
そして今回、ジョンソン首相が2020年5月、ロックダウン中に首相官邸内でパーティーに参加したことが明らかとなり、店名を「Lying B*****(嘘つき野郎)」に変更するとほのめかした。
Next name change for the pub….?? The first was The Three Bellends (Cummins went a few weeks later) Next was The Two Helmets (Hancock went a few weeks later) So…. Two down one to go! Design by our @jacktthunter pic.twitter.com/cq7OdwdW5l
— Daniel Davies (@danieldaviesRPL) January 13, 2022
看板を掲げる度に大臣などが辞任
オーナーのDaniel Davies氏は先日、ボトルを片手にパーティー用の帽子をかぶったジョンソン首相の絵をツイッターに公開。これが店の看板になる可能性があると語った。
実はこの店は、2020年10月にも、店の名前を「「The Three B***ends(男性器)」に改名。店の看板には頭に大きな「ベル(鐘)」をつけたジョンソン首相と、当時のマット・ハンコック保健相、当時首相の最高顧問だったドミニク・カミングス氏の絵が描かれていたそうだ。
当時、リバプールの市街地はレベル3のロックダウンに追い込まれ、店も一時的な閉鎖を余儀なくされたために、抗議のためこのように店名や看板を変えたという。
しかし2020年11月にはカミングス氏が辞任。その後、パブは「The Two Helmets」に改名され、やはりジョンソン首相と当時のハンコック保健相の絵が看板に描かれた。
さらに、その後ハンコック保健相も不倫問題が浮上し、辞任。Davies氏はこれらの看板が掲げられてから数週間以内に、ハンコック氏とカミングス氏がそれぞれ辞任したことを指摘している。
Davies氏は飲食業の営業を制限したことにも触れ、次のように述べている。
「パブの名前を変えたのは明らかに皮肉だが、(略)大臣たちは、(ロックダウンをすることで)私たちを危険な状況に置いたことの重大さを理解する必要があります」
今回のパーティー参加問題では、首相官邸アドバイザーのMartin Reynolds氏が100人の職員にメールを送り、「社会的距離を保ったパーティーを官邸の庭で今晩開きます。アルコール持参でご参加ください」と呼び掛けていたことも明らかとなっている。(了)
出典元:METRO:Three Bellends pub renamed The Two Helmets in new dig at Boris and Hancock(1/16)