BMIが心臓病などのリスクを測る上で、正確な指標ではない可能性

心臓病リスクの予測指標としてBMI(ボディ・マス・インデックス)が、必ずしも正確な指標ではない可能性が示された。
長年用いられてきたBMI
BMIとは、体重と身長から算出される肥満度を判定する指標で、心臓病などのリスクの予測指標として長年用いられてきたという。
しかし25万人以上の成人を対象に20年間追跡調査を行った研究が発表され、心臓発作や脳卒中、心不全など9つの健康上の問題を評価する際、必ずしもBMIが最も正確な指標ではない可能性が明らかにされた。
この研究結果は8月11日、アメリカ心臓病学会(ACC)の専門誌『JACC』に掲載された。
ウエストの長さやヒップとの比率に着目
研究者らは、ウエストの周囲の長さと、ウエスト・ヒップ比(WHR)に着目。その結果、BMIが正常範囲内であっても、ウエスト・ヒップ比が高い人の場合、特定の心臓病リスクが最大で50%高くなることが判明したという。
また肥満に分類される人々のうち、約10%はウエスト周囲径が小さく、適正体重かつウエスト周囲径が小さい人と彼らを比較した場合、その多くにおいて心臓の健康リスクに大きな差は見られなかったそうだ。
つまりBMI指数よりも、腰回りの長さ、お腹やお尻の周りに蓄積した脂肪の量などが、より心臓病リスクの指標として正確である可能性が示された。
「内臓脂肪型肥満」が健康リスク
ABCニュースの主任医療特派員であり、認定心臓専門医でもあるタラ・ナルーラ医師によれば、腹部周辺の脂肪が多い「内臓脂肪型肥満」の方が、心血管系の健康状態をより明確に示している可能性があるという。
ナルーラ医師はこの研究には関与していないが、ABCニュースの番組「グッド・モーニング・アメリカ」の中で、次のように語っている。
「BMIは脂肪量と除脂肪体重(筋肉や骨などの重さ)の区別を教えてくれませんし、脂肪が体のどこに分布しているかも分かりません」
そもそも内臓の周囲に蓄積する「内臓脂肪」は、代謝機能の異常を招き、炎症を促進させるとともに、血圧、血糖値、コレステロール値を上昇させる可能性があるという。
ナルラ医師は、この研究結果が特に医療現場において、BMIの数値だけでは判断できない心血管疾患のリスクが高い(あるいは低い)人を特定する上で、さらに重要な意味を持つ可能性があるとし、次のように述べている。
「診察室で患者さんに説明を行う際、こうしたウエストの指標を情報として取り入れるべきだということを、この研究結果は示しています」(了)
出典元:GMA:Belly fat may be a better predictor of heart disease risk than BMI, study finds(8/13)


























