大阪府立高校の“黒髪強要”問題、海外はどう伝えた?
生まれつき茶色い髪の女子高生が、高校から髪を黒く染めるように何度も指導され、不登校になったとして、家族が大阪府に対して約220万円の賠償を求める訴えを起こした。
今回のケースは、市販の毛染めで肌が荒れ、痛みを感じながら髪を染めていたものの、学校側から不十分だと指摘を受けて授業の出席を禁じられるなどし、2016年9月から不登校になってしまったというものだ。
このニュースについての、SNSでの反応は批判的なものが多い。
▼元AKB48の秋元才加さんも、自身の体験をツイートして2万件近い「いいね」を集めた。
私も高校の時、髪染めてないのに染めてるとひたすら言われて悔しくて、これでもかって位黒くしてやろうと黒染めしたら、父親が「なんだその髪色は!おかしいだろ!」って言って「私の娘はもとから赤毛だ!」って高校に来た事あった。
規則は大事だけど、大事な事もっとあるはず、ってその時思ったな。— SAYAKA AKIMOTO 秋元才加 (@akimotooo726) October 28, 2017
いかにも日本らしいニュースだが、海外はどう報じたのだろうか。
BBCも報じた
この出来事は、イギリスの公共放送であるBBCも10月27日に報じている。
「多くの日本の学校は、髪の色や化粧、スカートの長さなどの見た目について、厳しいルールがある」としたうえで、「少子化が進む日本で“しつけ”は、学校にとって強力なセールスポイントになる」という朝日新聞の見解を紹介した。
「Most Viewed」トップ10に入る記事も
New York Timesにも掲載されているロイターの記事では、同校が校則で髪染めを禁止していることに触れ、「校長はコメントを出していないが、茶髪を黒くするのは容認できるようだ」と記載。
The Gurdianにも同様の見解が示されており、一時は同サイト内の「Most Viewed(よく読まれている記事)」トップ10内に入り込んだ。
10代向けのファッションサイトであるTeen VOGUEは、「髪の色を変えるのは楽しいはずなのに、日本の学生には違うらしい」として今回の出来事を紹介している。
ロイターの記事では、「一致性が文化規範となる国、日本」と書かれてしまったこのケース。日本人からはTwitter上で、「日本の恥部を世界にさらしてしまった」などの声が出ているが、大阪府は第1回口頭弁論で請求の棄却を求めており、争う姿勢を示している。(了)
出典元:テレ朝ニュース:地毛茶髪の女子生徒に「黒髪強要」賠償求め提訴(10/27)
出典元:毎日新聞:「髪染め強要で不登校」高3、大阪府を提訴(10/27)
出典元:BBC:Japan teen ‘forced to dye hair black’ for school(10/27)
出典元:ロイター:Japanese girl says school forced her to dye hair black, sues government: media(10/27)
出典元:The Gurdian:Japanese student sues over school’s order to dye hair black(10/27)
出典元:Teen VOGUE:Japanese Student Sues School for Allegedly Forcing Her to Dye Her Hair(10/27)