ネイルアートを楽しむことが女性の間で一般的となりつつある昨今、英国人女性がアクリルネイルの施術によって指を切断する瀬戸際に立たされたという、恐ろしい経験を報告している。

 

ネイリストが皮膚もカット、血豆が形成

 

アクリルネイルの施術により、指の切断という非常に危険な状態に陥ってしまったのは、英国南部ウィルトシャー州に位置する都市、スウィンドン在住のBrittany Guyattさん（20）。

 

 

アクリルネイルとは、自爪の上にジェルを乗せてアートを描くジェルネイルに対し、アクリルリキッドとアクリルパウダーを混ぜたミクスチャー、あるいはチップによって爪の形を形成しながら施すネイルのこと。

 

日本においてはアクリルネイルの施術の際、前者のミクスチャーによる方法がより一般的であるものの、Guyattさんが受けた施術は後者のチップを使用したものであるとみられる。

 

第一子の出産を控えていたというGuyattさんは、リラックス効果を得るため、ネイルアートを行ってもらうことを決意。以前にも利用したことのあるネイルサロンで施術を受けることになったが、これが思わぬ事態に。

 

アクリルネイルの施術を受ける際、男性のネイリストが誤ってGuyattさんの皮膚までをもカットしてしまったのだ。それによってGuyattさんの薬指には、あざのようなものが出来てしまったという。

 

ところが事態はさらに悪化。カットされてしまった部分が血豆のようになり、肥大化してしまったのだ。※下の写真にはショッキングな場面が映っているため、閲覧にはご注意いただきたい。

 

 

肥大化した部分は1センチ以上の大きさとなり、さらには激しい痛みと悪臭のする膿まで内包するようになってしまったため、Guyattさんは止む無く病院へと足を運ぶことになってしまった。

 

血豆の正体は“肉芽腫”、切断の恐れも

 

しかし病院を訪れたGuyattさんは、医師から驚きの事実を告げられる。

 

Guyattさんの指に出来た血豆のようなものの正体は“肉芽腫”と呼ばれるもので、治療に際しては手術を行う共に、指の一部を切断しなくてはいけないかもしれない、と宣告されてしまったのだ。

 

肉芽腫とは炎症反応による病変の一つで、免疫反応によって細胞が増殖することで形成されるものであるという。

 

その後Guyattさんは手術を受けるも、幸い指の切断は免れたようだ。

 

ここまでひどい状態へと陥った理由とは？

 

一方、ネイルサロンにおいて指の皮膚に多少の傷がついてしまうのは、日本でもよくあることだ。

 

それがなぜGuyattさんの場合は、ここまでひどい状態へと悪化してしまったのだろうか。

 

これについて診察した医師がGuyattさんへと告げたのは、ネイルの施術の際に使用された器具が不潔であった可能性だ。

 

これを受けてGuyattさんは皆に対し、ネイルの施術を受ける際には信頼できるネイルサロンを利用するように、と警告している。

 

ただ彼女自身としては、ネイルの施術は二度と受けたくないそうだ。

 

 

ネイルの施術により、思わぬ事態へと見舞われてしまったGuyattさん。ネイルサロンでの施術においては、指に傷が付いたり施術中に多少の痛みを感じることはごく普通ではあるものの、少しでも異変を感じたら早めに診察を受けた方が良さそうだ。（了）

 

出典：The Sun：I almost lost my finger after cut from beautician’s ‘dirty’ tool left me with vile growth（5/31）

出典：Fox News：Woman claims botched acrylic nail job nearly cost her a finger: ‘I’ll never get my nails done again’（5/31）

出典：Metro：Woman could have lost part of her finger after acrylic nails went wrong（5/31）

出典：All About：スカルプチュアはアクリル？ジェルネイル？