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世界最大のチョコレート工場でサルモネラ菌を確認、生産を一時停止

世界最大のチョコレート工場でサルモネラ菌を確認、生産を一時停止
flickr_Eli Duke

世界最大と呼ばれるチョコレート工場で、サルモネラ菌が見つかり、警戒が呼びかけられている。

 

さまざまな企業にチョコレートを供給

 

その菌が確認されたのは、スイスの大手「Barry Callebaut」社がベルギーの町、Wiezeで運営している工場だ。

 

この工場では、液体チョコレートを生産し、「ハーシー」や「モンデリーズ」「ネスレ」「ユニリーバ」など、さまざまな国籍の企業にチョコレート製品を供給しているという。

 

しかしその工場でサルモネラ菌が確認され、「Barry Callebaut」社の広報担当者は6月30日、菌に汚染されたチョコレートを受け取った可能性のある顧客に連絡を取ると明らかにした。

 

製品は工場に残っている

 

広報担当者によれば、汚染が発見されたチョコレート製品のほとんどが、まだ現場(工場)に残っているという。

 

また同社は、6月25日以降に作られたチョコレートの製品を出荷しないよう、取引先に要請しているそうだ。

 

Wiezeの工場では、消費者に直接販売するチョコレートを製造しておらず、「Barry Callebaut」社は、汚染されたチョコレート商品が店頭に並んでいるとは考えていないと述べている。

 

この件については、ベルギーの食品安全機関「AFSCA」にも報告が上がっており、「Barry Callebaut」社の広報担当者は、原因について調査を開始したと明らかにした。

 

またWiezeの工場は現在、生産をストップしているそうだ。

 

英では以前、70人の子供が食中毒

 

イギリスでは数か月前に、「キンダー」ブランドのチョコエッグを食べて、主に5歳以下の子供たち約70人が食中毒で倒れたという。

 

この調査の結果では、昨年12月にベルギーの別の工場で採取されたサンプルと、同じサルモネラ菌に製品が感染していたことが判明したそうだ。

 

当時、イギリスの保健安全局(UKHSA)の最高責任者であるDame Jenny Harries氏は、「サルモネラ感染症は重症化する可能性があり、この集団発生の影響を受けた多くの子供たちは、非常に体調が悪く、入院しました」と警告していた。

 

スイスの「Barry Callebaut」社は、この分野で世界第1位であり、2020-2021会計年度の年間売上量は220万トンに達したという。(了)

 

出典元:METRO:Salmonella found in world’s biggest chocolate factory(6/30)

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