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研究所の冷凍庫からアラーム音、苛立った清掃員が電源を落とし、25年間の研究成果が台無しに

研究所の冷凍庫からアラーム音、苛立った清掃員が電源を落とし、25年間の研究成果が台無しに
photo AC

アメリカ·ニューヨーク州トロイ市にあるレンセラー工科大学で、まさかと思うような事が起こった。清掃員が鳴り続けるアラーム音を止めるため、研究用サンプルを保存する冷凍庫の電源を切ってしまったのだ。

 

誤作動で鳴り続けたアラーム

 

この事件が起こったのは2020年9月だが、最近、大学がその清掃員の勤める清掃会社を提訴。訴状の内容から事件の全貌が明らかになった。

 

当時、レンセラー工科大学の研究室にある冷凍庫は、研究用サンプルを低温に保つため、一定以上の温度を超えるとアラームが鳴るようになっていたという。ところが、9月14日、そのアラームが壊れ、音が鳴り続けるようになってしまった。

 

研究室を管理していた教授はすぐに修理業者を呼んだ。しかし、その頃は新型コロナウイルスが猛威を振るっており、ロックダウンの真っ最中だったため、業者はすぐに来てくれなかったそうだ。そこで教授は、当面をしのぐため、冷凍庫に以下のような張り紙をした。

 

この冷凍庫は現在修理中で、アラームが鳴り続けていますが、冷凍庫を動かしたり、コンセントを抜いたりしないように。また、この付近を掃除する必要はありません。音を消したい時は、アラーム/テスト用の消音ボタンを5-10秒押してください。

 

ブレーカーを落とした清掃員

 

裁判の訴状によると、問題の清掃員はアラーム音に「苛立った」とのこと。音を止めるために、冷凍庫のコンセントは抜かなかったが、配電盤のブレーカーを落とした。当然、冷凍庫の温度は上昇し、中にあったサンプルは使い物にならなくなってしまった。

 

サンプルが具体的に何だったかは明らかにされていないが、その研究室では植物の光合成と太陽光発電に関する研究が行われていたという。

 

訴状によれば、この事件で台無しになったサンプルは、過去20年にわたる研究の成果だったとのこと。清掃会社を訴えた大学側の弁護士は、それより5年多い「25年の研究が一瞬にして消えてしまった」と話している。

 

清掃員は全く後悔しておらず、むしろ「アラームを止めて、研究所にいいことをしてやった」と思っているそうだ。(了)

 

出典元:The Western Journal:Janitor’s Attempt to Turn Off Beeping Noise Makes Things a Million Times Worse(6/26)
出典元:Times Union:RPI sues after cleaner’s error allegedly destroyed decades of research(6/22)

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