Switch news

知っておきたい世界のニュース

米軍がイエメンにある「フーシ派」の支配地域を空爆、ガザ地区でも多数の犠牲者

米軍がイエメンにある「フーシ派」の支配地域を空爆、ガザ地区でも多数の犠牲者
X_Al Jazeera English

アメリカ軍は10月4日、イエメンの反政府勢力「フーシ派」の拠点を空爆したと明らかにした。

 

イエメンの首都や港湾都市を攻撃

 

アメリカ中央軍は声明の中で、4日にイエメンにおいて、イランと同盟関係にある「フーシ派」に関連する標的に対して、15回の攻撃を実施したと発表した。

 

「フーシ派」のメディアによれば、空爆は首都のサヌアで4回、イエメン西部の港湾都市・ホデイダの空港や、その北西部にあるal-Kathib地区、Dhamarなどで7回行われたという。

 

「フーシ派」は、イスラエルがガザ侵攻を始めた時、パレスチナとの連帯を示すため、イスラエルの領土や、紅海を航行する船舶などを攻撃し続けてきた。

 

アメリカ中央軍はSNSで、今回の攻撃について「これらの行動は航行の自由を守り、アメリカや同盟国、商船にとって、公海をより安全にするために行われたものだ」と述べている。

 

ヨルダン川西岸地区へも空爆

 

一方、イスラエル軍は10月3日、ヨルダン川西岸地区の町、トゥルカルムを空爆。パレスチナの保健当局によれば、この攻撃で少なくとも18人が死亡したという。

 

イスラエル軍は、この攻撃が「ハマス」の司令官や戦闘員を狙ったもので、イスラエル国内の情報機関「シンベト」と連携して行われたと発表している。

 

また「ハマス」側も、この攻撃により、司令官の1人であるZahi Al-Aoufi氏と、「アル・カッサム旅団」の戦闘員7人が死亡したと明らかにした。

 

ただし同時に、十数人の市民も死傷しており、ドイツ外務省はSNSの「X」において「トゥルカルムへのイスラエルの空爆で、多数の民間人が死傷したことは衝撃的である。テロとの戦いにおいて、イスラエル軍はヨルダン川西岸の民間人を保護する義務がある」と述べた。

 

ガザ地区でも多数の犠牲者

 

またイスラエル軍は4日も、ガザ地区への攻撃を続けており、数多くのパレスチナ人が殺害された。

 

ガザ地区北部のガザ市西部では、イスラエル軍により、住宅が空爆され、その後パレスチナ赤新月社の救急隊員が5人の遺体を回収。負傷者数人をアル・シファ病院に搬送したという。

 

また北部のシャティ難民キャンプ内でも、イスラエル軍は多くの人々が身を寄せている住宅を攻撃したそうだ。

 

ガザ地区南部のハンユニスでは、攻撃された住宅の瓦礫から、救急隊員らが、女性2人と幼児1人を含む4人の遺体を引き上げた。

 

ガザ地区中部のブレイジ難民キャンプにある住宅用のビルも、イスラエル軍の攻撃により完全に破壊され、5人のパレスチナ人が殺害されたという。

 

現在、世界の注目はレバノンに集まっているが、ガザ地区でも毎日激しい攻撃が続けられ、数多くの人々が犠牲になっている。

 

レバノンでは死者が2000人以上

 

レバノンの保健省は4日、イスラエル軍による空爆が始まって以来、2023人が殺害されたと明らかにした。

 

死者には子供127人、女性261人が含まれ、負傷者は9526人に上り、レバノンでは120万人以上が家を追われているそうだ。

 

またレバノンの首都・ベイルートや各地では4日も、イスラエル軍による激しい空爆が行われ、過去24時間で37人が殺害され、151人が負傷したという。(了)

 

 

出典元:Al Jazeera:Live: More than 2,000 people killed in Israeli attacks on Lebanon: Ministry(10/4)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top