金属探知機でお宝を探していた男性ら、1400年前の遺物を発見

イギリスのイングランドで、金属探知機を使っていた男性らが、珍しい遺物を発見した。
金の指輪やカラスの装飾品を発見
その男性たちとは、金属探知機ユーザーのポール・グールド氏と、クリス・フィリップス氏だ。
グールド氏は今年の1月8日、イングランド南西部の野原で探していた際、平らな金属の物体を見つけたという。
それは金の指輪で、三角形のガーネットや小さな金のビーズもちりばめられており、約1400年前のアングロサクソン時代のものだと考えられている。
またフィリップス氏も付近を捜索していた際、カラスの頭を模した古代の装飾品を発見したそうだ。
このカラスの頭には、見事なガーネットの目がついており、周りは小さな金の球で縁取りされていたという。このカラスの装飾も、アングロサクソン人のもので、7世紀のものと推定されている。
大英博物館の専門家によって洗浄
初期のヨーロッパの歴史書や神話において、カラスは死と闇の前兆とされることが多く、ゲルマン民族やヴァイキング時代の人々は、2羽のカラスを、北欧神話の戦争と死の神「オーディン」と結びつけていたという。
ただし今回のカラスの装飾が、何を意味するのかは明らかになっていない。
これを発見した後、2人が所属するグループは、土地所有者と地元の発掘物連絡担当官に報告。イギリスの法律によると、貴金属で作られた300年以上前の工芸品は、「宝物」として認められるそうだ
そして現在、これらの遺物は「宝物処理」され、大英博物館の専門家によって洗浄されているという。
この洗浄の際、カラスの内側の汚れを取り除くと、小さなピンが発見されたため、現時点では獣の角を使った盃の装飾ではないか、と考えられている。(了)
出典元:Livescience:Metal detectorists unearth dazzling Anglo-Saxon gold-and-garnet raven head and ring: ‘It’s unbelievable — I’m a bit emotional’(5/7)