ガザ地区北部でイスラエル軍が激しい攻撃、全域で58人のパレスチナ人が死亡

ガザ地区では6月28日にも、イスラエル軍による激しい攻撃が行われ、特に北部で数多くのパレスチナ人が殺害された。
街区全体が壊滅状態
イスラエル軍は6月28日、ガザ地区北部のガザ市にあるal-Tuffah地区を空爆。これにより9人の子供を含む、少なくとも20人のパレスチナ人が殺害された。
この空爆では住宅用のビルが狙われ、現在も民間防衛隊などが瓦礫の下に埋まっている人々を捜索しており、火災も発生したそうだ。
一連の攻撃はかなり激しく、街区全体がほぼ壊滅状態になったとも言われている。
北部の民家や学校、テントも攻撃
またガザ地区の民間防衛隊によれば、北部のジャバリア・アル・バラド地区で、2軒の家が攻撃され、9人の遺体が収容されたという。
昨日、イスラエル軍の攻撃を受けた北部の学校「オサマ・ビン・ザイド・スクール」からは、新たに子供3人を含む4人の遺体が収容された。
ガザ市のレマル地区にあるビルも攻撃を受け、8人の遺体が収容されたそうだ。同じくレマル地区にある避難民のテントも攻撃を受け、8人の遺体が収容された。
ガザ地区の他のエリアでも攻撃が続いており、28日には合計で58人のパレスチナ人の死亡が確認されたという。
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再びレバノン南部へも空爆
イスラエル軍は28日、停戦中にも関わらず、再びレバノン南部に空爆を実施したと発表した。
イスラエル軍はこの攻撃で、Kuninの町にいる、「ヒズボラ」の対戦車部隊指揮官を殺害したと主張している。
しかしイスラエル軍は6月27日にも、同地域を攻撃しており、レバノンの保健省によれば、この空爆により少なくとも1人が死亡、10人以上が負傷したという。
レバノンのジョセフ・アウン大統領は、イスラエルがレバノンへの攻撃を継続することで、アメリカ政府が仲介した停戦合意に違反し続けていると非難した。
停戦合意では、レバノン南部から「ヒズボラ」の戦闘員を排除すること、レバノン軍が南部に展開する際、イスラエル軍が撤退すること、そして国境を越えた全ての攻撃を停止することが規定されていた。
しかしイスラエル軍はレバノン領内の少なくとも5カ所の駐屯地に駐留し続けており、イスラエル空軍は定期的に空爆を実施している。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel bombs heavily populated Gaza City area, at least 20 killed(6/28)