イランの最高指導者、モジタバ・ハメネイ師が初の声明を発表、徹底抗戦を表明

イランの新しい最高指導者であるモジタバ・ハメネイ師が、初めて声明を発表し、国営テレビで読み上げられた。
ホルムズ海峡封鎖、米軍基地への攻撃を継続
3月12日、モジタバ・ハメネイ師は声明を発表し、イラン国民に対し団結を呼びかけ、敵に圧力をかけるため、ホルムズ海峡は封鎖されたままになると警告した。
またハメネイ師は、今後も中東にあるアメリカ軍基地への攻撃を継続すると表明。湾岸諸国に対しても、この地域にあるアメリカ軍基地はすべて閉鎖すべきであり、さもなければ攻撃に直面すると警告した。
さらにハメネイ師は、米・イスラエル軍の空爆で犠牲になった人々、特に南部の町、ミナブの女子校で死亡した7歳から12歳の少女たちの仇を討つと宣言。同時にアメリカに対し賠償を要求し、拒否すれば、その賠償額に相当するアメリカの資産の破壊を命じると述べたという。
ハメネイ師はテレビ放送で実際に姿を見せておらず、声明はニュースキャスターによって読み上げられた。モジタバ・ハメネイ師は負傷していると伝えられ、同時にすでに死んでいるのでは、との疑惑も浮上している。
米石油タンカーが攻撃を受ける
イラン側は、イラク沖でアメリカが所有する石油タンカー2隻を攻撃し、その映像を3月12日に公開した。
映像には石油タンカーの1隻が爆発する瞬間が映っており、この攻撃により船員1人が死亡したと言われている。
Iran has released a video it says shows the moment one of its explosive-laden boats struck a US-owned oil tanker in Iraqi waters.
The vessel was one of two fuel tankers hit in overnight attacks that killed at least one crew member. pic.twitter.com/CWtoDfqCxm
— Al Jazeera Breaking News (@AJENews) March 12, 2026
ホルムズ海峡が事実上封鎖されていることから、ペルシャ湾には85隻のタンカーが立ち往生していると見られ、このような攻撃により、環境災害が引き起こされるとの懸念も出ている。
今後、各国と連携し船舶を護衛
国際エネルギー機関(IEA)は、ホルムズ海峡封鎖による供給ショックで、1973年の第四次中東戦争や2022年のウクライナ侵攻勃発時よりも、世界が深刻な危機に直面していると述べた。
これに対し各国政府は、大規模な石油備蓄の放出に乗り出したが、世界の原油価格は3月12日、再び1バレル100ドルを突破した。
アメリカのスコット・ベッセント財務長官は3月12日、アメリカ軍がイランの制空権を完全に掌握し、イランのミサイル防衛能力が完全に低下した時点で、恐らく国際的な連合国と連携し、アメリカ海軍が船舶を護衛することになるだろう、と述べたという。
またベッセント財務長官は、イランや中国船籍のタンカーがホルムズ海峡を通過しているとし、まだ機雷が設置されていないとの見方を示した。
イランでは多くの民間施設も被害
イスラエル軍はイラン各地、そしてレバノン南部や首都・ベイルート郊外も攻撃しており、数多くの犠牲者が出ている。
レバノンでは3月2日からのイスラエル軍による空爆と、南部への地上侵攻により、678人が死亡し、1500人以上が負傷。80万人以上が、避難を余儀なくされたという。
またイランでも米・イスラエル軍の攻撃により、これまでに1348人以上の民間人が死亡し、1万7000人以上が負傷。1万6191戸の住宅、77の医療施設、65の学校を含む1万9000以上の民間施設が被害を受けたと報じられている。
Video shared online shows the destruction caused to buildings and vehicles in Iran’s capital after a reported strike near Mehrabad international airport. pic.twitter.com/fwAVcenvfS
— Al Jazeera English (@AJEnglish) March 11, 2026
Multiple explosions have been reported across Iran’s capital, Tehran, and other cities as US-Israeli attacks and Iranian retaliation continue.
— in pictures https://t.co/jDbBcuzo6Q pic.twitter.com/h1gdK4Wqua
— Al Jazeera English (@AJEnglish) March 12, 2026
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の予備調査によると、イラン国内では空爆から逃れるため、320万人もの人々が家を追われ、彼らはテヘランをはじめとする主要都市部から、安全を求めて北部や農村部へと避難しているという。
一方、ユニセフ(国連児童基金)は、2月28日に開始されたこの戦争で、すでに1100人以上の子供が死傷したと発表している。(了)
出典元:The Guardian:Middle East crisis live: top Iranian nuclear scientists killed, Israel says, amid ‘extensive’ strikes on Tehran(3/12)


























