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ポルノ監督の自称「連続殺人犯」は真実だった? 少なくとも女性5人が死亡か、100万点超の写真・動画を捜査

ポルノ監督の自称「連続殺人犯」は真実だった? 少なくとも女性5人が死亡か、100万点超の写真・動画を捜査
U.S. Marshals Service

米・フィラデルフィアで、複数の女性失踪事件との関連が疑われる住宅を中心に、大規模な捜査が続いている。警察は元ポルノ監督の住宅から押収した100万点を超える写真や動画を分析し、映像などに登場する女性58人を特定。そのうち5人について、死亡した可能性があるとみている。一方、これまでに住宅から人間の遺体は発見されていない。

 

ポルノ監督が住んでいた住宅

 

捜査の中心となっているのは、フィラデルフィア・オルニー地区のウェスト・チュー・アベニュー417番地にある住宅だ。

 

この家は現在、44歳のユージーン・ホルシュが所有しており、父親であるレイモンド・ホルシュも生前、息子とともに暮らしていた。レイモンドは1970年代からポルノ業界で活動し、1973年には成人映画を監督、その後もポルノ映画への出演・監督、女性のヌード写真や動画の撮影などを行っていた。

 

レイモンドは2025年に死亡。ユージーンは2026年6月、銃器や薬物に関する容疑で逮捕され、現在も拘留されている。ユージーン自身は、女性たちの死亡や失踪について起訴されているわけではない。

 

息子の逮捕が捜査につながった

 

捜査が大きく動き始めたきっかけは、6月19日にユージーンが逮捕されたことだった。

 

米国公園警察のレンジャーが、フィラデルフィアの路上に不適切に停車していた黒いBMWを発見。車内にはユージーンと女性が乗っており、ユージーンは偽の麻薬取締局およびFBIの身分証を提示したとされる。女性が提示した偽造身分証には、後に行方不明者と判明するブレア・トンゼッリの名前が記載されていた。

 

その後の捜査で銃器や薬物などが発見され、警察はユージーンの自宅であるチュー・アベニューの住宅を捜索。大量の写真や動画、化学物質、銃弾などが見つかり、女性の失踪との関連を調べる大規模捜査へと発展した。

 

「連続殺人犯」を自称していた父親

 

父親のレイモンド・ホルシュは、生前にポッドキャストや自身の著書で自らを「連続殺人犯」と称していた。

 

押収された映像の一つには、女性が薬物を使用し、レイモンドから金銭を受け取った後、ベッドに手錠をかけられ、首に結束バンドを巻かれて意識を失う様子が映っていたという。

 

また別の映像でも、レイモンドが女性の首を絞めているように見えると警察は説明している。これらの映像が実際の犯罪を記録したものなのか、また女性たちがその後どうなったのかについて、捜査当局が確認を進めている。

 

5人の女性の死亡を警察が懸念

 

警察は9月16日、住宅から回収したデジタル資料の中に、死亡している、あるいは意識を失っているように見える女性5人が映っていると明らかにした。

 

これまでに、警察が死亡したとみている女性として名前が明らかになっているのは3人。前出の映像に映っていたニコール・フサロ(2018年の失踪当時27歳)、捜査当局が回収した画像や動画の中で死亡しているとみられる姿が確認されたガブリエル・アマランド(2012年の失踪当時22歳)とマリーベル・フレセス(2018年の失踪当時27歳)だ。

 

さらに、レイモンドの妻で2016年に44歳で失踪したエイミー・マクヘイル、偽造身分証に名前が使われていたブレア・トンゼッリ(2023年の失踪当時30代)も、この住宅に関連する行方不明者として挙げられている。これにより、この住宅と関連づけられている行方不明女性は7人となった。

 

現時点で、住宅の敷地内から人間の遺体は発見されていない。

 

不審な設備や「テッド・バンディ」の記述も

 

住宅の地下からは大量の化学物質のほか、約55ガロン(約208リットル)のドラム缶や水道管につながった設備なども発見された。警察はこの設備を「奇妙な構造」として調べている。

 

また、6月30日には、連続殺人犯テッド・バンディに言及した文書や、廃棄物の処分方法に関する記述が住宅から見つかったことも明らかになった。

 

ただし、こうした設備や文書が女性たちの死亡に、直接使われたことが確認されたわけではない。

 

100万点超の写真・動画を捜査

 

警察とFBIは現在、住宅から押収した100万点を超える写真や動画の分析を進めている。

 

映像などに登場する女性58人を特定しており、警察はすでに複数の人物から事情を聴き、さらに25人についても面談を予定しているという。

 

また、映像の中には後に薬物の過剰摂取を経験したことが確認された人物も10人いる。ただし、警察はこれらの人物について、住宅内で過剰摂取したわけではないと説明している。

 

捜査は今後も継続

 

FBIフィラデルフィア支局のウェイン・ジェイコブズ特別捜査官は、9月中に追加の捜索令状を取得し、再び住宅を捜索すると説明。迅速さを重視するのではなく、徹底的に被害者の特定や事実の解明、家族への回答につながる可能性を見落とさないことが重要であると強調した。

 

フィラデルフィア警察のケビン・ベセル本部長も、オルニー地区の住民への聞き取りを進める方針を示し、捜査には時間を要するとの認識を示した。

 

100万点を超えるデジタル資料の分析は現在も続いており、事件の全容が明らかになるまでには、さらに時間がかかるとみられている。(了)

 

出典元:CBS:Philadelphia police identify 58 people in images from investigation into Olney house(9/16)

出典元:ABC6:Timeline of investigation into missing women connected to Horsch Philly house(9/18)

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