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米、ウクライナ軍パイロットへの「F-16」戦闘機訓練の支援を決定

米、ウクライナ軍パイロットへの「F-16」戦闘機訓練の支援を決定
flickr_US Air Force

アメリカ政府が、ウクライナ人のパイロットを養成するヨーロッパ諸国を、支援すると明らかにした。

 

パイロット養成の共同作業を支援

 

アメリカ政府は5月19日、「F-16」やその他の最新戦闘機を操縦するウクライナ人パイロットを養成する、国際共同作業を支援すると発表した。

 

アメリカ政府の高官によると、バイデン大統領は日本で開催されるG7サミットに出席する仲間の首脳に、この決定を伝えたという。

 

すでにイギリスとオランダなどは、ウクライナ人パイロットの訓練を実施すると表明しており、今回の発表により、アメリカはそれらのヨーロッパの国々を支援することになる。

 

またアメリカの当局者は「今後数ヶ月の間に訓練が行われる中で、この取り組みに参加している私たちの連合は、いつジェット機を実際に提供するか、何機提供するか、誰が提供するかを決定します」と述べたそうだ。

 

ウクライナのゼレンスキー大統領も、アメリカ政府のこの決定を歓迎。次のように述べた。

 

「アメリカと(バイデン氏が)国際戦闘機連合を支援するという歴史的な決定を歓迎します。これは、空の軍隊を大いに強化するものだ。広島で開催される#G7サミットで、この決定の実用化を議論することを期待しています」

 

デンマークも訓練を開始すると発表

 

またデンマークも、アメリカによるパイロットの訓練支援の決定を受け、ウクライナの「F-16」戦闘機のパイロットを養成することを明らかにした。

 

デンマーク国防省は、「デンマークは、緊密な同盟国とともに、このために努力してきました。デンマークはこれを支援する用意がある。親しい同盟国とともに、優先的に詳細を詰めていく」と述べたという。

 

イギリスのリシ・スナク首相も、アメリカの決定を支持するとし、「イギリスはアメリカ、オランダ、ベルギー、デンマークと協力して訓練を提供する」と述べている。

 

スタンドオフ兵器(離れた場所から攻撃できる兵器)を搭載した西側の戦闘機(F-16)は、より安全な距離から前線近くのロシア軍の固定目標を破壊する能力の向上をもたらすと言われている。

 

ただし専門家によれば、問題はウクライナが何機の「F-16」を入手できるかだという。

 

ウクライナ空軍は200機を要求しているが、この数は、西側諸国でさえ、提供するのをためらう可能性があるそうだ。

 

ゼレンスキー大統領がアラブ首脳会議に出席

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、サウジアラビアのジッダで行われたアラブ連盟首脳会議に出席。22の国と地域の首脳たちに演説を行った。

 

ゼレンスキー大統領は、ウクライナで起きていることに目をつぶらないよう求め、次のように訴えたという。

 

「残念ながら、世界には、そしてここにも、このような事件や違法な併合に目をつぶっている人たちがいます。しかし私はここにいますので、誰もが真正面から見ることができます。ロシアがどんなに強く影響を与えようとしても、独立は必要なのです」

 

またゼレンスキー大統領は、ウクライナがアラブ諸国に小麦や農産物を提供していると主張。その上で「すべての国の人々の平和と利益のために協調し、行動してほしい」と訴えた。

 

さらにクリミア半島にいるタタール人のイスラム教徒が直面している苦難にも言及し、「ウクライナは戦争を選択していない」と改めて強調した。

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Zelenskiy welcomes ‘historic’ Biden decision to back fighter pilot training; US issues more Russian sanctions – as it happened(5/19)

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